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楢葉の風⑨

どうも!旅するたたき場メンバーの神保治暉です!

このnoteは、〈旅そのものが作品である〉をスローガンに掲げて活動している"旅するたたき場"による旅の記録です。「旅note」と名付けて、メンバーそれぞれがそれぞれの視点で執筆しています。このマガジンは、2023年11月から継続的に旅してきている、福島県・楢葉町への旅の記録をまとめたものです。

「楢葉の風」は、神保による旅noteのタイトルです。このシリーズももう、9回目になるんですね・・・!

バックナンバーはこちら。

さて今回は、神保的には3度目となる楢葉町への旅です。2024年4月21日〜23日の2泊3日の旅でした。楢葉町の魅力が少しでも伝わるといいなと思います!

前回の旅から2週間ほどあきました。


朋佳のバラし手伝い

バラしでお宝をゲット

4月21日。旅は東京のとある劇場からスタート。メンバーの山田朋佳が演出助手として関わっていた現場の撤収に参加した。廃棄予定の素材をいただき、車へ。出発時刻は確か21時ごろ、、、だったと思う。

楢葉町に着いたのは深夜。堺さんのお宅にお邪魔し、就寝。

廃炉資料館

翌朝。4月22日。僕は9時ごろ起床して、恒例となりつつある堺さん宅周辺の散歩をした。やっぱりここは音が面白い。この時、なんとなく詩もできはじめていた。

遠くで音がする
きみは目を瞑る ただ

誰かいますか
風は答えを知らない

耳元で鳥が鳴く
ことばもない 忘れたくなどもない ありえないほど

きみが無邪気に
種を蒔くゆずの光

この日は11時から、「廃炉資料館」を見学した。

楢葉町から北へ、木戸川と井出川を越えて、さらに第二原発を越える。(こうして振り返っていくうちにだんだん位置関係がわかってくる。)

資料館では、原発事故でどういうことが起こっていたのか、かなり詳しく説明があり、さらに現在進行中の廃炉作業に関する案内がされていた。見学は事前予約制で、ツアーのようにガイドしてもらいながら展示を見ていくような形式だった。

正直、頭の整理がつかないままどんどん進んでいき、見学が終わったら制限時間が来て退館、という流れだったためか、ここでの詳細をほとんど覚えていない。とにかく丁寧な解説だったことは覚えているし、綺麗だった。

廃炉作業、汚染水の扱いなどにすごく関心があったはずなのに、内容が全然頭に入ってこなかったのはなぜだったんだろう。館内を自由に巡って、気になった情報の前で足を止める、など、能動的な体験ができなかったからだろうか。

富景(ふうけい)

廃炉資料館のほぼ斜向かいに位置する中華料理屋さんで昼食。廃炉資料館のコミュニティスペースで出会った方に教えてもらったお店だ。

エビチリのランチ

店内には、近くで働いていると思しき人たちが集まっていた。

玄関でほほえむパンダたち

昼食を終え、楢葉町へ帰る。朋佳に素敵な場所を紹介するために。

ヤドリギ

喫茶ヤドリギ

前回、開店初日にたまたま見つけるという運命的な出会いをした「喫茶ヤドリギ」へ。

自分ちのようにくつろぐ神保

実は事前にインスタのDMで、お店の中で少し音を鳴らしたりしてもいいですか?と問い合わせしたところ快諾してくださり、カリンバや鉄筋などの小さな楽器を持ってきた。

3人で同時に別々の本を音読して、文章を無理やりつないで喋ってみるような遊びが面白かった。

本を回し読みしたりして遊んだ

新たに出会ったのは、今年3月の町議選で富岡町の町議会議員になったという辺見珠美さん。原子力関係の研究をされていたことがきっかけに東京から移住し、最初に住んだ川内村を起点にコミュニティづくりや地域振興など様々な活動をされてきた方だ。

周辺の地形を本などで再現しながら、「川内村」の位置を教えてもらっている

辺見さんに川内村のことをいろいろ教えてもらった。今回の旅では行けなかったが、史織さんが後日遊びに行っていた。

竜田駅周辺を散歩

お茶のあと、竜田駅のまわりを散歩した。

ヤドリギのまわりをぐるっとしてから駅の方へ
何に使うんだろう?
ゼルダの伝説のガーディアンみたいなやつがいた
スケッチする朋佳
青いカーブミラー珍しい

kashiwaya

それから、夕食に予約していた「kashiwaya」にお邪魔した。レストランというよりは、シェアハウス向けの食堂という感じで、とても温かい空気で満たされた、まさに「家」のような場所だった。予約必須なので、行く際はご予約を!

木戸駅の近くだったんだ!まだ行ってない
メインメニューは日替わり定食のみ
心温まる新聞を発行されてる

写真左下にいらっしゃる「ryo」さん。ヤドリギで注文した「諒くんのコーヒー」をつくっている方と同一人物とのことで驚いていたところ、まさかのご本人がkashiwayaに登場し、さらに驚いた。偶然の出会いが続く。

↑「ヤドリギ」のメニュー表

アジフライ定食、とてもおいしかった。小鉢やお味噌汁もやさしくて、一食一食丁寧に作ってくださっているのがしみじみと感じられる。

おいしかった・・・!

お腹いっぱいになって、堺さん宅に帰る。この日はこれまでに出会ってきた人と人がつながっていく、不思議な一日だった。

翌日は朝から朋佳に、前回行ってとてもよかった「大地と町のタイムライン」を案内することに。次回、2日目の記録を書きます。

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