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『銀河鉄道の夜』を一緒に読んでみよう! in ならはCANvas!
みなさん!
こんにちは、こんばんは!
旅するたたき場の星善之です!
11月15日、16日は中野志保によるワークショップが開催されました!
(その時の様子はこちらにまとめてあります!)
私たちの想像を遥かに超えていく素晴らしい時間と音が流れていました。
ぜひ上記の記事から、当日の様子を覗いてみてください!
さて!
普段は、即興パフォーマンスや一人芝居、時々集団創作を行なっていて、
小説とかと無縁そうな星善之が、今回、読書会を企画しました!
何を隠そう、私が学生時代一番苦手だった教科は国語でした!
他の科目は良い成績を取れるのに、国語だけがいつも成績が悪い。
本を読むのも苦手でした。
でも、今では本を読むのが苦ではなくなりました。
むしろ、本を読むのってこんなに自由なのか!と今では楽しくて仕方がありません。
そうなってくると、みなさん、国語大の苦手人間であった星善之が企画ずづ「読書会」って何やるの?、って疑問に思いません?
というわけで!星が行う「読書会」についてご紹介したいと思います!
ぜひ参考にしてみてください!
![](https://assets.st-note.com/img/1733319595-CDYAuo9sUcdpFlPXfeWh3kjM.png?width=1200)
その1|題材って何?
今回みなさんと一緒に読んでいくのは「銀河鉄道の夜」です。
岩手県花巻市出身の作家である宮澤賢治が残した作品です。
「ほんとうのさいわい」を探すジョバンニとカムパネルラの銀河鉄道冒険譚は読む人をワクワクさせる、名作の一つです。
そんな「銀河鉄道の夜」全編読むと、かなりの時間がかかってしまい、今回の時間内には収まりません!
というわけで、「銀河鉄道の夜」の一部分を抜粋して読みます。
抜粋する箇所は<七、北十字とプリオシン海岸>です。
![](https://assets.st-note.com/img/1733306417-1NZGIxoFT8CPwsK0JykibDgn.png?width=1200)
なぜこの場面を音読するのかというと
私たち旅するたたき場が2月に実施する即興演劇「まだ決まってない、」の
※題材の一つになっているからです!
※この場面をそのまま2月に上演する、ということではありません。
あくまで題材として扱います。
その2|音読をしてみよう!
お集まりいただいた皆様、ありがとうございます。
自己紹介などを行い、お互いのことを少しだけわかったところで、一緒に
音読をしていきます。
"え?音読・・・。国語の授業以来・・・。恥ずかしい・・・。"
そうです。とても恥ずかしいいですよね。
僕も、実はとても恥ずかしい。
いつも人前で声を出して、身体動かして、表現ということをやっていますが、本当に毎回恥ずかしいし、緊張しています。
声に出すことで何が発見できるのか。
黙読の時では感じなかった情緒や景色を見つけることができます。
他の人の声で読まれるのを耳にすることで、自分が読んだ時とは違う景色が生まれてきます。
僕が音読を嫌いではなくなったのは、大学を卒業して、劇団に所属してからです。当時僕が所属していた劇団は、小説を演劇作品にすることがありました。その中に「銀河鉄道の夜」もあったのです!(なんて偶然!)
稽古の始めは、全員で作品を最初から終わりまで音読していく、というのが恒例でした。
最初は、丁寧に読み、少しずつ自分作品から受け取った感覚で読んでいく。声を大きくしてもいい、感情を乗せてもいい、ゆっくり喋っても、変な区切りをいれてもいい。
周りの人たちが、正しいとか間違っているとかっていうジャッジはしません。楽しく、思うように読んでいく。
というのが、この最初に行う音読の稽古でした。
というわけで、今回もそれに倣って、まずは丁寧に、少しずついろんな工夫を入れながら読んでみましょう。もちろん最初から工夫しても大丈夫です!
![](https://assets.st-note.com/img/1733317918-eNElnV7DOcPou1mW9U2IxCZR.png?width=1200)
その3|感想を伝え合おう!
音読が終わったら、お互いに感想を伝え合いましょう。
読んでみての作品に対する感想でもいい。
他の人の音読を聞いてみての感想でもいい。
自分が音読をしてみての感想でもいい。
この感想に、不正解はありません。
正解はあります。
それは、感じたこと全てです。
演劇は稽古が進むにつれて、
「こっちの考え方が面白い」
「こういう表現をしたいから、こういうの感覚でやりましょう」
といった方向性というものが決まっていきます。
しかし!
今回は稽古ではなく、読書会(星ver.)です!
大事なのは「私はこう感じた」という感想を伝え合うことです。
だから、倫理観に違反しないような、他者を傷つけないような、他者の自由を奪うような感想以外でしたら、何を伝えていただいても大丈夫です。
読むことの楽しさ、想像することの面白さを味わいましょう!
その4|想像した世界を共有し、理解しよう!
さて、感想を伝えあったあとで、もうワンプッシュです!
この読書会最後のフェーズです。
最後に、私から問いを投げかけます。
(当日、どんな問いを投げるかはまだ決めていません。)
過去に行った「どんぐりと山猫」読書会の例では
「この主人公のキャラクターについて、みなさんはどんな人物であると想像しましたか?」
という問いを投げました。
これに対する回答は千差万別。
「少年」
「老人」
「青年」
など、回答はさまざまでした。
ちなみに「どんぐりと山猫」の主人公である「かねた いちろう」は現在でいうところの小学生ではないかと想像はされています。絵本ではそういう風に描かれることが多いかなと思います。
しかし!大切なのは、どのようにして、自分はこの本の世界の住人や景色たちを想像していたのか、ということに気がつくことです!
ですから、いいんです。老人でも、青年でも、少年でも。
「かねた いちろう」の正体は私にもわかりません。
余談ですが、私はこの読書会を経て、ほしぷろで上演する一人芝居「どんぐりと山猫」のキャラクター像が決定しました。
私が一番多く県内外で上演している「どんぐりと山猫」は、大人になり、望んでもいない手紙を手にした男が、かつて届いたハガキのことを回想して語っていく、というストーリーに変えています。
当初は最初から子どもとして演じるつもりでしたが、そのテイストを変えて、大人として子どもを演じるという手法に変えました。そこから話の筋道が固まってきたのです。
他者の想像している世界を知ることは、自分自身にはない考え方に、他者視点で触れることだと考えています。そしてこれは、普段のコミュニケーションにも通じることがあります。
同じ文章を読んでいても、同じ空間にいたとしても、人はその瞬間感じていることも、考えていることも、想像していることも、何一つ同じなことはありません。
だから、「共感」ではなく「共有」と「理解」がコミュニケーションにおいて大切なんだと思います。
そしてそのためには、自分が発していることを「聞く」こと、人の発していることを「聞く」ことがとても大切です。
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読書会を通じて、みなさんと想像した世界を共有し、理解していきたいと思っています。
みなさんにとっても有意義で発見がたくさんある時間になるよう、尽力いたします。
たくさんの方のご参加を心待ちにしております。
読書会情報/予約方法
![](https://assets.st-note.com/img/1733319887-gJE7RSX9ACqyvfxazlecoOdT.png?width=1200)
日時:2024年12月9日(月)19時〜20時30分
受付開始時間:18時30分
(※19時スタートです!お間違えのないようにお越しください!)会場:みんなの交流館 ならはCANvas
参加費:1000円
受付フォーム:こちらから!
皆様からのご予約!心待ちにしております!