北へ南へ 16日目 京都編 白露
※この記事は2021年時点の情報です。
またしても朝日が昇る前に目が覚める。日に日に目が覚める時間が早くなってる気がする。布団に潜ったままスマホでマンガを読んでいるうちに5時半になったので布団から出る。
コーヒーを淹れてカフェオレにして飲む。
今日の予定は午前は鴨川を端から端までランニング、午後は南座で超歌舞伎を観劇。開演は15時なのでそれまでに戻ってくる。
「鴨川を端から端まで」のことを調べれば調べるほどに、鴨川か加茂川かなど諸説に巻かれてしまったので今回は中書島の桂川との合流点から鴨川を上って加茂大橋まで走りたいと思う。距離にして12km程度なので昼には戻って来られるだろう。
窓から外を覗くと雨が降っている。スマホで見た1時間おきの天気予報では9時には止むようなので、7時にもう一度様子を見て雨足が弱まったら出発することにする。ヨガをしてランニングウェアに着替える。ついでに天井の埃を払う。
7時、今の降水量が4mm、8時1mm、9時2mm、10時以降は0mmなのでそれを信じる。7時半、外に出てみれば部屋から見たほど土砂降ってない。
祇園四条から京阪で中書島に向かう。
中書島駅、小雨が降っている。
駅から2kmくらいでスタート地点の佐比の河原付近に到着。スマホの地図で何度も確かめたがここが佐比の河原と言う確信がない。
もたもたしているうちに雨が上がった。ええい、ままよとスタートする。このへんは鴨川という雰囲気はまだない。
自転車のおっちゃん「どこいくねん?」
鳥羽大橋までくると「京都に帰ってきた」という気分になる。白鷺と鴨も増えてきた。
ここからは「◯条」とナンバリングされた通りや橋が登場する。
その足で出町ふたばに豆餅を買いに行く。
コンビニでほうじ茶も買って鴨川に戻る。
コインランドリーへの行き帰りでアイス2本食べる。
部屋に戻って洗濯物を干してたりしている間にもう14時半。15時の回のチケットを取っていたので開場30分前。南座に向かう。
ソーシャルディスタンスで客席は一席ずつ間を空けているので分かりづらいが盛況なよう。そこかしこでペンライトのスイッチを入れる音が聞こえる。
開演15分前、拍子木の音が聞こえてきた。
物語は、平家の血筋の初音ミクが物の怪によってあやかしにされてしまい、恋仲だった源頼光(中村獅童)に退治されるというあらすじ。頼光に仕える平井の、真面目な兄が澤村國矢、勘当された出来の悪い弟が中村獅童(二役)。バカな子ほどかわいいはいつの世も同じだった。
大向こうは禁止で拍手のみ。ペンライトを振ってる人も多い。
余韻に浸りながら夕飯のことを考える。