深大寺だるま市 雨水
10時半、京王線に乗り換えてすぐにだるま市の中吊り広告が目に入る。
調布で下車して、深大寺に行くにはどの改札から出るべきか迷ったがお年寄りの波に乗って進むことにした。
改札を出てバス乗り場に深大寺行きのバスが止まっていたのでここで正解だったようだ。
今日は一日休みなので急がずに駅前の喫茶店でコーヒーを一杯飲んでから向かうことにする。
二階の窓際の席から外を見下ろすと歩きながら手話で会話する三人組がいる。手話で会話するときにマスクをずらしている。
喫茶店を出て、天神通り商店街を抜ける。鬼太郎のキャラクターがいたるところにいる。そのまままっすぐ進むと布多天神社につく。
深大寺に向かって進んでいく。脇道と言うには道幅がある気がする。平日だが人通りはある。
時間は昼過ぎでそば屋には行列が出来ている。去年も一昨年も屋台は出ていたが、今年はこれまでよりも人出が多い気がする。
「午後2時からは平安絵巻さながらのおねり行列が4年振りに執り行われます」
大きいだるまを買ったのか手拍子が聞こえる。酉の市みたいだ。
「さぁ!合格祈願に開運だるま!いかがですかー!」
「一番いい顔のどれですか?」「一番いいの持ってかれちゃうとね、二番目はどうです?クリーム塗っておきますよ」
「おかえりなさい!クリーム塗ってないんですけどどうですか?」「古いのよりひと回り大きいのください」「ありがとうございます!」「目入れしてもらいます?袋から出しておきまね」
「いい年になったらまた来年よろしくお願いします!」
目入れの列に並ぶ。最後尾は神代植物園まで続いてる。
「はぁ!こんなに並んでるの見たことないね」
「基本混む」「完全復活じゃん!」
今日買った赤だるまに「ア」、家から持ってきた白だるまに「ウン」をそれぞれ入れたもらう。
目入れをしてもらったお坊さんがだるまみたいな凛々しい顔立ちで書いてもらっている間、「ご利益ありそうだ」と思った。
古いだるまを納めるため、だるま納所に向かうと、例年なら「ゴロゴロ」とだるまが転がる音が聞こえるが今年は聞こえない。
見ると納所からだるまが溢れており、上から投げ入れる人が多数いて笑ってしまった。
自分も倣って古いだるまを納める。
「ありがとうございました」
「おまもる?おまもらなくていい?」
昼飯は青木屋でおろし蕎麦。あたたかいのでテラス席でいただくことにした。
「お姉ちゃんだるま好きだったよね」「うん。顔、分かりやすいから」
「昔は3月3日は雪が降る季節だったんだよ」
食べ終わって時計は13時50分。せっかくなのでおねり行列を見ていくことにする。
待つ人たちが口々に「20分はかかる」と言っているが、そういうものなんだろうか。
深大寺を出る。
この後どこに行こうかと地図アプリを開く。国立天文台行ってみることにした。
国立天文台に着いたときには16時。
守衛所で見学受付をしてビジターと書かれたワッペンを上着に貼る。見学パンフレットを見ながら簡単に説明をしてもらう。公開エリアと非公開エリアがあるみたい。
武蔵境まで歩いて、電車に乗り、国分寺で下車する。今日は西の方に来たついでに「あわ大福」を買いに来た。
去年の5月にTwitterで廃業のお知らせが出てからすぐに、ほぼ垂直立ち上げのような勢いで新しく店を構えたのが本当にすごい。
二度と食べられないと思っていたのでうれしい。
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