深大寺だるま市から吉祥寺 雨水
リュックには去年買っただるまが入っている。バレーボールくらいの大きさのだるまなのでリュックはそれだけでいっぱいだ。
7時半、都営新宿線の電車内でゼッケンを胸に付けたランナーを見かけて今日が東京マラソンということを思い出した。
周りをよく見ると乗客のほとんどがランニングシューズを履いている。よくよく見るとランニングウェアを着ている。
新宿で乗客のほとんどは降りて満員だった車内はガラガラになった。
8時、調布駅に到着。駅から深大寺まで歩いては30分くらいなので開催時刻の9時まで大分時間がある。とはいえ来るのは4回目なので混むことは予想できている。ここは寄り道せずに向かいたい。
天神通り商店街
駅前の天神通り商店街を通って布多天神社方面へ進む。
布多天神社「つくる市」
布多天神社の鳥居に「つくる市」の横断幕が掛かっている。まだ開催前のようだ。
お参りをして、脇道に出る。ここからはまっすぐ深大寺に向かう。
深大寺「だるま市」
8時半、深大寺に到着。屋台は開店直後といった活気がある。お巡りさんや消防が配置につくのにあっちこっちに移動している。
山門に向かう。
まずは本堂でお参りをする。
朱印所はすでに長蛇の列。深大寺で買った御朱印帳を持ってきたが今年も見送ることにする。
お参りも済ましたのでこの無数のだるまの中から今年のだるまを探し出す。
「深大寺だるまよろしくお願いします」
「高崎だるまいかがですかー」
「前このへんで買ったよね?」
「これよりひと回り大きいのってどれですか?」「これかな?これだよね?」「目入れする?じゃあ袋開けておくね!」
火打石を叩いて火花をだるまにかけている。
「これ、種銭ね。それとうちの札も入ってるよ」「ありがとうございます!」
目入れの列に並ぶ。9時少し前だがもう列ができている。
「自分で入れてもいいかも」
「こんなに混んでると思わなかった。うーん!」
「〇〇ちゃん!」「こんちにわ!」「たまたま!よく気づいてくれてありがとう!」
「おにいさーん!最後尾、下まで行ってるよー!」
ウンを入れてもらっただるまをだるま納所に持っていく。ご不動さんの姿が描かれた板がある。初めて見た。
古いだるまを転がし入れる。ゴロゴロゴロゴロと転がっていく。縁起のいい音に聞こえる。
9時半、人も増えてきたので深大寺を離れることにする。このまま井の頭公園まで歩いて移動することにした。
「ピカチュウかわいい。ピカチュウ!」
「4人いるからー」「いいにおいするー」「4かける3は一人3つ」
「あーどうもこんにちわ!おっきいですね!」「どうもー」「お知り合い?」「〇〇さんのお知り合い」「でっかでっかでっか」
中学校PTAのテントに「だるま市パトロール」と書いた紙が貼ってある。お祭りがあると親御さんたちは大変だ。
「えーやば。そんなに早く行っても開いてないんじゃん?」
井の頭恩賜公園
10時50分、井の頭公園
三鷹の森ジブリ美術館
桜が満開。小鳥が何羽もいるなと思ったら黄緑のメジロ。
「いこう〇〇ちゃん。ザリガニ釣りができたらいいよね。」
「なんかむしいる!」「ほんとだ。」
前からやってきたプードルが急に足にしがみついてきた。
「ごめんなさいね!」「ごめんね!」
「ここってこうえんだよね?」
武蔵野珈琲
11時半、公園を吉祥寺駅方面に出る。喫茶店が目に入ったので近づくとまだ営業時間前だったので引き返す。
「ティラミスにお金を払いたくない」
ハーモニカ横丁
「今日は人がすごいですねー」「そうでしょ。ここにいると気が付かないけどね」
有機たい菓子本舗 天音
たい焼き屋で羽根鯛を1枚買って食べる。振り返ると長蛇の列になっていた。
駅に向かう。
百年 OLD/NEW SELECT BOOKS
百年という本屋に寄る。並ぶ本がどれも興味深い。児童書と文庫を4冊買ったところでまた買いすぎたと出る。
階段を降りたところに置いてある看板に、姉妹店「一日」もよろしく、と書いてあったのでそちらにも行ってみる。
まずいまずいと吉祥寺を離れるために駅に向かうとまた古本屋。もちろん入る。
「パパの手ちぎれちゃう。パパの手ちぎれちゃうよ。ちぎれたら帰りだっこできないよ」
東京駅丸の内「東京マラソン」
電車に乗って東京駅で降りる。
丸の内。ちょうど東京マラソンのゴールした人でごった返している。