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「人生短し、旅せよエリー」 2019~2020年の旅日記

   まえがき
 
 せっかく地球に生まれたんだから、地球を全部見てみたい。世界を旅しているというだけで、なんだかすごい人のように思える。誰にもじゃまされずに好きな生活をしたい。
 このような思いから旅を始めた。気づけば現在54か国目。旅を続ける資金のためにと始めた占い(算命学)も、どんどん私の中で大きな意味を持つようになり、旅と占いが二本立てで私を磨きあってくれている。
 旅の仕方も、「せっかくだからあれもこれもやりたい!」と考えていた最初のころとはずいぶん変わり、今では本当にやりたいことだけをやるようになっている。
 
 2019年8月。バックパッカーとしての世界旅は通算3回目だ。1回目はアジアのみ。2回目はアジアとヨーロッパ。いつも特に旅の目的地はなく、すべての国に行きたいという思いから片っ端からさまざまな国をまわってきた。
 今回の旅はいつもとちょっと心持ちが違う。算命学の寿命計算で、2020年は命が危ないと出ている。
海外で危ないことが起きるのかもしれない。しかし日本に留まることは考えなかった。どこにいたって命の危険はあるのだ。やりたいことを我慢した挙句に死んでは面白くない。どうせ死ぬ可能性があるのなら好きなようにやろう。
 命の期限が定まるということは、ある意味ではなんとも自由なものだ。悔いのないように毎日を過ごす覚悟ができる。多少の無茶もできる。周りも優しい気持ちで接してくれたりする。いわば私は今回、最期かもしれないという気持ちで旅をしている。もし生き延びることができたら、感謝をもってまた新たな未来が拓けるだろう。そういう気持ちで旅立った。

 今回は1年4か月日本を離れたのだが、その間にコロナという歴史的なできごとが起きた。もはや自分だけでなく世の中全体が大きく変わってしまった。旅の難易度も高くなった。そんなタイミングで旅ができたことを貴重に思う。
 

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