続100名城 NO.119 杉山城 〜築城の教科書〜
杉山城を最終目的に、比企城郭跡群を複数楽しんだ時の記録です。
埼玉県は、のどかな嵐山町にある杉山城へ。
別名、初雁城とも呼ばれています。
「比企城館跡群」の1つとして国の史跡であり、山城の最高傑作とも評される城です。「築城の教科書」とまで称されています。
立地条件も素晴らしく、西方には鎌倉街道を一望できる絶好のロケーションに位置しています。
現在でもアクセスが良く、江戸から関越道の嵐山小川ICを降りてすぐの場所にあります。駐車場も平日は貸切状態で利用できます。
城への入口は二つの道があります。
左側は中学校の入口で、右側は小道です。
迷わず右に進むと残念ながらその道は立入禁止。
正解は左側です。中学校の中を通って進みます。
この時代に中学校の中を通るなんて思いもしませんでした。
中学校を横切ると、見事な大手口が出迎えてくれます。展示パネルを見るとこの奥に素晴らしい縄張りが広がっています。
大手口から本郭までは、立体迷路のような曲がりくねった道を登っていきます。
お城は本郭を中心に北、東、南の各3方向に「ニの郭」や「三の郭」が連なる形になっています。
ただし、南側には二・三の郭を斜めに覆う「外郭」と呼ばれる郭があります。ここには美しい堀の塁線である「屏風折」を見ることができます。
杉山城は山城として埼玉県内でも屈指の名城と言われているだけあり、本郭まで綺麗に整備された縄張りが見られます。
そして、私だけの「珍名所」を紹介します。
本郭の裏側まで周り、搦手方面に進むと、そこに自然が作り出した造形美が広がっています。まさに隠れたパワースポットです。
この場所は東を向いており、太陽が昇る方向です。
搦手までの外周ルートでは、通常のルートよも堀や本郭の高さをより感じることができます。
季節によっても異なる魅力があります。春には桜が豪華に咲き誇ります。
特に東三の郭では正方形の広場に美しい桜が一列に並び、大手口から本郭を見渡す絶景スポットとなっています。
最後にお城の位置「全体像」と「経路」です。
Google Earthより3段階でお城へ近づいていきます。
点線が県境です。埼玉県の丁度真ん中辺りに位置します。
黄色丸のもじゃもじゃした辺りにあります。
黄色丸が駐車場で、線の経路で中学校の横を通り大手口まで向かいます。
上空からも綺麗な縄張が見えています。赤色丸は搦手の道が通り、道路まで出ることができるため、右へ行くと一周して駐車場に戻ることができます。
4城ある「比企城館跡群」のうち、3城は比較的近くにあります。
お勧めルートは3城を効率良く日帰りで巡るルートです。江戸から関越道を通り、東松山ICを降ります。菅谷館→小倉城→杉山城を巡り、嵐山小川ICから帰宅。少し余裕があれば、近くの日帰り温泉へ寄れば言うこと無しです。
【まとめ】杉山城は比企城館跡群の一部として、その歴史的価値や美しい縄張り、周囲の自然美など、訪れる人々を魅了する魅力に溢れた城といえます。
歩いて城を巡ることで、築城の教科書と称される戦国期山城の最高傑作を体感することができます。
アクセスも便利で、関越道の嵐山小川ICからすぐの場所にあります。駐車場も利用しやすく、訪れる際には心地よい散策ができるでしょう。
ぜひ、杉山城へ訪れて、その魅力に触れてみてください。
以上です。
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