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津軽半島の果て・竜飛崎へ 津軽線の旅【鈍行みちのく旅3日目-2】
上野駅を夜に出てから、2日後の昼ごろにようやく青森駅に着いた所です。
この日は八戸(青森)でウミネコの群生地の「蕪島」を見たくなって、寄り道をしてから青森までやってきました。
青森駅からついに、今回の旅の目的地・竜飛崎まで向かいます。
「龍飛にきやがれ!!」
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青森駅で手に入れた1枚の時刻表。
「龍飛にきやがれ!!」
事前に時刻を調べた際に、この時刻表の存在は知っていましたが、改めて手に取ると、ちょっとクスリと来るものでした。
沢田研二の「勝手にしやがれ」を意識したのかとは思うのですが、なかなか挑戦的なタイトルの1枚です。
青森駅から北の津軽半島に向かう交通機関がまとめられていて、これを頼りに竜飛崎まで向かいます。
青森駅から竜飛崎に向かうには、この乗換になります。
青森駅 ⇒ JR津軽線 ⇒ 三厩駅 ⇒ コミュニティバス ⇒ 竜飛崎
青森駅から、竜飛崎までスムーズに乗換できて2時間程度の旅程です。
13:06 いざ津軽線へ!!
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年季の入った津軽線の列車。
国鉄時代からの車両で、普通列車しか走っていない区間です。
ここからのんびりと1時間半かけて終点の三厩まで向かいます。
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青森から進行方向右側には、陸奥湾が見えます。車内も人はまばらで、のんびりとした空気が流れています。
途中、地元のご婦人にどこに行くのか聞かれた時に、竜飛崎まで行くと言うと、驚かれたのが、印象的でした。
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途中の主要駅・蟹田(かにた)を過ぎた辺りで、津軽線は内陸に進路を向け、北海道新幹線の線路と交差します。
北海道新幹線開通以前は、この津軽線の線路を、途中の中小国(なかおぐに)まで白鳥・カシオペア・トワイライトエクスプレスといった、北海道に向かう特急列車が多く走っていました。
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今でも、中小国を過ぎたあたりで、津軽線から貨物列車用に青函トンネルに抜ける線路が残されています。
北海道への玄関口だった津軽線は、北海道新幹線にその地位を譲り、今は津軽半島を行く静かなローカル線へとなったのです。
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しばらく行くと、進行方向右側に陸奥湾が再度見えてきます。
すると、あともう少しで終点・三厩です。
14:33 三厩駅到着 バスで竜飛崎へ
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青森駅から1時間半ほどで、終点の三厩に到着です。
津軽半島の最北端の駅で、この先には線路が続いていません。
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三厩駅の目の前に、コミュニティバスの乗り場があります。
三厩駅で降りてきた数人が、このバスに乗り込みます。
最果てまで近づいている感傷に浸る間もさほどなく、電車到着から10分後にはバスが出てしまいます。
三厩駅の撮影もそこそこに、さっさとバスに乗り込みます。
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三厩駅から竜飛崎まで30分ほど。
バスは海沿いの道路をどんどんと北へと向かいます。
15:10 竜飛崎 到達!!
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青森駅から2時間かけて、ついに竜飛崎に到着です。
ようやく目当てにしていた、津軽半島の先端にまでやってきました。
バス停の目の前には、竜飛崎を示すモニュメントが立っています。
しばし、感動に浸っていると、突如大音量で音楽が流れてきます。
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津軽海峡冬景色歌謡碑
この歌謡碑には押しボタンがついていて、これを押すと津軽海峡冬景色が大音量で流れます。この2番の歌い出しにある、北のはずれの「竜飛岬」は、もうここなのです。
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この竜飛崎の灯台に向かう途中に、もう1つ珍しい物があります。麓の竜飛漁港に降りるこの階段が国道になっています。この国道339号線自体は弘前からここ竜飛崎まで続いているのですが、竜飛崎のこの区間だけは、自動車・バイクはここを通ることができません。
日本の国道の中でも階段が国道になってるのは、この竜飛崎の階段のみなのです。
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やっと竜飛崎の灯台へ。
遥か向こうには北海道の姿、眼下には竜飛漁港が見えます。
風は強く、気を付けないと物が飛ばされかねない強さです。気温がさほど高くないのもあり、涼しいくらいでした。
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南を振り返ると、ずっと陸が続いています。
この道をずっとたどって来たのだと思うと、感慨深いものがありました。
帰りのバスが出るまでのしばしの間、このパノラマを満喫していました。
竜飛崎まで本数が限られるので注意!
青森から終点の三厩(みんまや)まで行ける列車は、1日に5往復程度しかありません。
昼間の時間帯に竜飛崎まで行こうとすると、パターンは限られます。時刻は事前によく調べていかないと、現地で詰むのでご注意を。
風が強く、気候の厳しい場所ですので、来るのであれば暖かい時期に来ることを強くおすすめします。
この後、竜飛崎から青森まで戻ります。
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