![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5233875/rectangle_large_6b32d6925f718d4b196dd2458bf483bf.jpg?width=1200)
暖
今日の夕方、ちょっと時間ができたからいつも通りカフェで時間をつぶそうと思い行きつけのカフェに向かった。
いつもとちがう道を何故か選んだ。
何かに導かれていたのかな、なんて今になって思う。
カフェには色んな人がいる。
肘が触れるほど近い距離にいる他人。
みんなが自分の世界に入り言葉を忘れたかの様に静寂の時がすぎる。
きっと、もぅ1度出会っても同じ空間で隣にいた事など誰も気づかない。
淹れたてのコーヒーのはずなのにどこかまだ寒い。
自分だけの世界に入るために行っていたはずなのにいつしか寂しさを感じる様になってた。そんな私は今日は違うところで時間を潰している。
無邪気に笑う子供たち、いつしか反抗してくるかもしれない我が子を笑顔で撮り続ける母親。
寒空の中、暖かそうな空間を作り出している恋人たち。そんな、色んな感情が行き交う広場の前で自然と足が止まりどのくらい時間が経過してたのだろう。
私が何を求めていたのか、曖昧だけど感じれた気がする。
そこで飲んだコーヒーは今はまだ苦いけど暖かかった。