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size:large 浜辺に立って 空を見上げ 照り付ける 太陽のように 際立った自分でいたい と思う 一方で 足元を見下ろし この砂粒の ひとつのように 静かに埋もれていたい そんなことも 考えている 一体どちらが 僕の本心なのだろう? >> next
size:small あまりにも 空気が澄む場所では 夜空に星が多すぎて 星座がうまく 見つからないらしい 最近少し心に 濁りを感じるが それも良しとしよう >> next
size:long 草木も人も 眠りに付いた 夜の浜辺で ひとり静かに 耳を澄ます 寄せては返す 波の音色が 次第に僕を包み込む 不思議だね 静かな夜ほど 地球の鼓動は 大きく響く やがて眠る僕の吐息は 遠くで暮らす 君の心で響くかな? >> next
size:long 強く握るほどに サラサラと 掌からこぼれる 砂の粒たち 何度書いても 打ち寄せる波に 儚く消される 砂上のメッセージ 無力な自分を 確認しながら それでも何かを 繰り返す 浜辺はまるで 人生の縮図だね >> next
size:long ガラス瓶で 船旅に出よう プカプカ浮かぶ 透明船は 底に降りれば水族館 色とりどりの魚たちが 360度を取り囲む キラキラ光る 透明船は 上に昇れば天文館 無数に輝く星たちの 眩い光に包まれる 無色になって 旅することで 見える世界が あるんだよ >> next
size:long クチ下手な僕が 星空の夜だけは 饒舌になった 北に小熊の物語 南にオリオンの物語 いつも君は笑って 聞いてくれた でも 今だから白状しよう 僕が一番 語りたかったのは 天空の見知らぬ星と 地上の僕らを 結んでできる 名もなき星座の 物語だったんだ >> next
size:short いつの間にか サヨナラ という名の小鳥が 心に棲みついていた その鳥を 窓から解き放ったら ゴメン という別の名の小鳥が 棲みついた >> next
size:short 真紅のマグマは 地球の血潮 怒り 暴れ 冷やされ 落ち着き やがて静かに眠りゆく 再び目覚めるその前に 地球はどんな夢を 見るのだろう? >> next
size:medium ワタシの蜜は アナタのもの… 花はその花粉を 拡散するために 蜜蜂を誘惑する キミたちに 住みやすい宿を 準備したよ… 蜂蜜農園は 働き蜂の 労働成果を強奪する 天然蜂蜜のおかげで 僕は今日も健康… 嘘はいつも ほんのりと甘い >> next
size:medium 経済活動は 車の運転のごときもの アクセルが強ければ 暴走し ブレーキばかりでは 遅々として進まない 適正速度で進むことが 結果的には 目的地へと至る 最も安全な 近道となる 欠陥なき経済に対して 歴史はリコールを 求めない >> next
size:medium ヒトとゾウが 共に生きる そんな場所を訪れた お伽噺の世界じゃない ラオス北部の小さな村 古来より 農作業や林業を 共に営み生きてきた 日々進化する この世界で 変わることなく いつまでも この関係があればいい >> next
size:long 人として生きる先に 待っているのは 大きく分けて 希望と困難 困難を乗り越えれば 希望へ至り そこに安住すると 再び困難に舞い戻る それらふたつを 行き来しながら 生きるしかない 人ゆえに 編み出した術が 祈りなのか? >> next
size:long もしも願いが叶うなら 太陽でも風でも 花でも鳥でもなく 一片の雲になりたい 何故かって? 僕はいつだって 身軽でいたいから 変幻自在でいたいから 旅していたいから そして最後には 無になって しまいたいから >> next
size:medium 言葉にしたい 思いほど 言葉にすれば 空虚になる 君に伝えたい 思いほど 君の前では 言えなくなる だから僕は 今日もこうして 呟くのだ >> next