カヤック旅ってこんなんです【食事編】
過去の3回の【カヤック旅ってこんなんです】を読まれた方はカヤック旅についてイメージが少し沸きやすくなったかと思います。
まだ読まれてない方は下記の記事をご覧ください。
第4回目の本日は生きるために必要不可欠な食事についてお話しします。
幸い3名ともお腹が強いのか、今のところ旅中に食中毒にはなったことはありません。
(下痢には頻繁になります)
自炊
キャンプ飯
基本的には誰もいない海岸線では流木で焚き火をして料理をしてます。
焚き木がないような場所ではガソリンストーブを使用します。
ストーブは株式会社モチヅキさんのMSRからサポートを頂いてます。
食材と水は定期的に村で買い出しをしているので
、数日は食い繋げることができます。
しかし熱帯地域では暑さで肉が腐るためナマモノは基本的にはNGで、米と乾麺と野菜と調味料くらいしか持ち運びできません。
自給自足
自炊が続くと肉や魚が食べられないためタンパク源を摂取することが難しくなります。
そのため自ら潜って魚を獲ることも旅では必要不可欠な技術です。
みんな昔から魚突きは特訓しているので、潜って最低限生きる上で必要な魚は自ら獲ることができます。
漁師からのお裾分け
海を旅しているとたくさんの漁師に出会います。
漁場に恵まれた海域ではマグロやカツオなど大きな魚も沿岸で獲ることができます。
彼らはカヤックで水平線からやってきた日本人を見つけると、心配して声をかけてくれ、魚を無償で分けてくれることがあります。
言葉は通じなくても海に生きるもの同士にしか伝わらない絆や想い。
海の厳しさを知っている漁師だからこそ、手漕ぎの私達へのリスペクトも大きくなるのでしょう。
野草摘み
西パプアの離島では野菜を食べる習慣がないのか、どこの村へ行っても野菜を手に入れることができませんでした。
またなんとか手に入れた野菜も暑さですぐ傷んでしまいます。
そのため海岸に生えている海外植物も私達にとっては重要な食料となります。
植物にそれほど詳しい訳ではないですが、最低限の知識は必要です。
昔の船乗りは野菜が食べられずビタミンCが不足し、壊血病という病におかされ亡くなる方が多くいました。
人間にはタンパク質同様にビタミンも必要不可欠な栄養分であることがよく分かります。
外食
ご当地グルメ
せっかく異国地の地を訪れたのであればその土地ならではのご当地グルメも食べてみたくなります。
商店などお店がある少し大きな村では、地元の方に聞けば格安で美味しい地元グルメや食堂へ案内してもらえます。
インドネシでは300円もあれば腹一杯食堂でご飯を食べられますから、たまの息抜きには丁度いいです。
突撃隣の昼ごはん
飯屋がない場合や閉まっている時は、昼食を食べている家に突撃してご馳走になることも何度もありました。
かなりベテラン向けの技術なので旅初心者は真似しない方が良いです笑
ウルルン滞在記
小さな漁村を訪ねるとだいたいご飯と風呂と宿はセットでお世話になることが多いです。
小さな村であればあるほど外国からの訪問者は珍しいためか、村全体で歓迎し、おもてなしをしてくれます。
村長に挨拶に行ったり、ホストになってくれる家族が現れたり、仕込みなしのぶっつけ本番ウルルン滞在記が味わえます。
たまに私達の容姿が怪しすぎて、村の警察や軍人に捕まることもありますが、基本的には皆ウェルカムな雰囲気で迎え入れてくれます。
旅での一期一会は一緒の宝物。
まとめ
食べることはどんな状況や環境であれ人間には必要不可欠なことです。
旅をしていて辛い時や不安な時、恐怖で眠れない夜も、美味い飯を食べて満腹になれば不思議と心が落ち着き元気になれます。
私達の遠征先は極地や高山ではないため、現地の人との交流も楽しみながら、美味しい物を食べることも旅的な要素としてはとても重要になります。
次の旅ではどんな美味いグルメが待っているのでしょう?
早く旅に出たくなります。