へんろころがし~お遍路たび③~
(この記事は2020年9月4日から四国のお遍路を廻った日記です。)
9月6日
遍路たび3日目。今日はお遍路最大の難所と言われている、遍路転がし21キロコース!
台風が近づいていて、今日は午後から天気が下り坂の予報。7日は雨で歩くのは難しいかも、という事で、早朝の出発を宿の方にも相談して決行しました。
朝5時、夜明けと共に登山開始。山の頂上にある第12番札所「焼山寺(しょうさんじ)」を目指します!
薄暗い中のお遍路道はちょっとこわい、、?
山のピークを4つ越える、7時間コース。(注:気候が良いときの普通の人の足で。)
登山は好きで登っていたけど、この距離と時間を1人で歩くのは初めてだったのでわたしゃ不安で眠れなかったよ(睡眠時間4時間)。
なんてったって、お遍路最大の難所と言われる山越え道なんす。
しょっぱなから現る「へんろころがし」
6ヶ所もあるんかーとげんなりした笑
最初は蒸し暑くて、汗だく。虫たち(アブとハムシ)にたかられてたけど、標高が上がるうちに風が出てきて、涼しくなって虫もいなくなった!
ピーク3つ目「一本杉」
だんだん身体も慣れて、歩くのにも慣れてきたので、ここらで一息。
うめぼしうめぇーーーー!!!
宿の方におにぎりを作って頂きました!🍙
ここから、一気に標高350m下り、(これが長い、、長く感じる)そしてまた標高320m登るという最後のおへんろころがしに突入。
のぼったり、くだったり。まるで人生のよう。
私の思い癖だなと思うのだけど、山頂までまだまだだ、って自分で自分に余計なプレシャーをかけて、心労を増やしている気がする。まだまだ歩かなきゃって思うことで、頑張ることをキープし続けようとするのだけど、それがある瞬間に負担になって、心も身体も疲れてくる。。山登りに限らず、仕事とかにもそのクセみたいなのはあるなーって。
頑張るために自分を鼓舞してるのに、それに疲れたら世話ないぜ、って。
先のことを考えるのも大事だし、転ばぬ先の杖と言うけれど、もし登れなかったら、もし怪我をしてしまったら、、もし、もし、を考えると果てしない。
分かっているのは、今、この時だけ。過度な悲観も期待もせずに、ただ歩く。
次の一歩のことは考えず、今の一歩だけに気持ちを置いて、一歩一歩。それができたらよいな、と思いながら歩きました。(長い下り坂は、早く終わってくれー!!って心の中で叫んでたけど笑)
まじでその通り!!( ; ᴗ ; )って笑った!
最後のおへんろころがしを登り終えて、境内が見えてきた時には思わず声が出た。。(ToT)おぅ、、
御朱印を頂く時にお坊さんから、「歩いて来られて大変でしたね、お疲れ様でした。」とお言葉を頂いて、感無量。(道ですれ違った歩きお遍路さんは2人だけでした)ゆっくりお経をあげてお参りしました!
よし、下山だ!ってタイミングで雨(横殴り)。
でもまぁ、今まで降らなかったのが有難かったなって、カッパを着て下山。やっぱり下りが一番きつい…4キロ、1時間の下りが2時間くらいに感じた。。
《ふりかえり》トータル9時間くらいかかった登山で、大変だったけれど、木陰で緑に癒されながらの道中は楽しかったし、お寺に着いた時の感動は言葉にならないほどの嬉しさ!!来れて良かったと感慨もひとしお。たとえ平坦でも、炎天下のアスファルト道の方がキツくて、足腰が痛くなるみたい。明日は台風なので、一日ゆっくり休む!!