フィリピン(Legazpi)で感じるラピュタと富士吉田
「私のホームタウンはレガスピという場所で、富士山みたいに綺麗な山があるんだよ」
フィリピン留学中、クラスの先生が自分のホームタウンについて話してくれたことがある。
「へー。先生の出身地はどんなところなんだろうな。そんな綺麗な山ってどんなもんかいな」という興味本位から、グーグルで「レガスピ」を検索してみた。
….なにこれーーーー!
私の目に、まるで「富士山と山中湖」のような写真が飛び込んできた。
日本で何度も見に行ったことのある風景にそっくりだ。
それと同時に朽ちたコンクリート(煉瓦?)にツタや葉っぱが絡まっているラピュタのような写真も目に入ってきた。
これはいつか絶対行く!
そう心に決めてから実行するまでは、そこまで時間はかからなかった。
これからお話しするのは今から10年ほど前、ちょうど今と同じ5月に旅したレガスピの旅行記です。
カナダ帰りにフィリピンに寄って帰る
ワーキングホリデーでカナダへ行った人の多くは、日本へ帰国する前にアメリカやメキシコ、南米など、日本からだと行きづらい遠い場所を旅行したり、カナダ横断などをしてから帰る人が多い。
私もバンクーバーでワーホリをした人で、帰る前にどこかへ...と考えた結果、ずっと行きたかった「レガスピ」を含む数カ所を1ヶ月かけて巡る旅をする事にした。
「なんでカナダからフィリピンなんだよw」とよくつっこまれました。
フィリピン1ヶ月旅行記はコチラ
いざ、フィリピンへ。例の山(マヨン)がお出迎え
無事にワーホリも終了し、フィリピンへ。
フィリピン留学をしていたバギオで友達と待ち合わせをし、数日過ごした後にレガスピへ向かう。
バギオ→マニラ(バス5時間)
マニラ→クバオ(タクシー30分ぐらい?)
クバオ→レガスピ(バス10時間)
この半端ない移動時間と気温差が30代の身体にジワジワと負担をかけてくる。(※バギオは涼しい)
春の快適陽気のバンクーバー→クソ熱いマニラ→夜フリースが必要なぐらい寒いバギオ→クソ熱いマニラ→クソ熱いレガスピ
そして東南アジアの長距離バスは冷蔵庫である。(後に日本人観光客2名は風邪をひく事になる)
夜マニラ発のレガスピへ向かう極寒バスの中、HPを奪われながらもなんとか朝を迎え、朝日で目が覚めたところにお出迎えしてくれたのがマヨン山!
朝のマヨンは雲に隠れる事もなく、美しい姿を我々に見せてくれました。
まるで「Welcome to Legzpi!」と私たちを歓迎しているかのよう!(都合の良い解釈)
グーグルで見た景色が目の前に!
感動と興奮でアドレナリンが出て一瞬で眠気と疲れが吹っ飛んだ。
日中はずっと雲に隠れてしまっていたので、朝方に全貌を見られた私たちはラッキーだったかもしれない。
マニラ→レガスピの詳しいお話しはコチラの旅行記に書いてあります
雰囲気ジブリなカグサワ遺跡
マヨン山の他にもう1つ行きたかったのが「Kagsawa Ruins」とよばれる遺跡。
まるでラピュタのような世界観があるところ。
歴史としては上記のような感じ。
では私の行ったカグサワ遺跡をご覧ください。
…めっちゃ観光地してた。
グーグル検索すると、緑が沢山で、後ろにマヨンが佇んでいて、自然豊かでジブリの世界のはずなんですが。
今にも巨神兵でてきそうな雰囲気なんですよ。
人が沢山映り込むと雰囲気が変わりますね。
ここでは記念Tシャツも作れるし、その場でフルーツを絞ってくれるスムージー屋さんもあり。
でも実際、地面は土ではなく溶岩、静かにたたずむ教会。
溶岩の上に生える植物たち。自然の力強さも感じられた場所。
あまり広い場所ではなく、1時間もあれば十分に見られる場所。雰囲気がのんびりしているので休憩がてら訪れるのもよさそうです。
レガスピに来たら食べるべきもの
「ここまで来たならコレは食べろよ」と友達に勧められたものがあります。
レガスピのあるビコール地方は唐辛子で有名な地域。「ビコールエクスプレス」という辛い食べ物が有名なんですが、勧められたのはそれとは別のもの。
「唐辛子アイス」です。
唐辛子がアイスにぶっ刺さってる!
「唐辛子がぶっ刺さっているだけで、アイスはイチゴ味かな?」
そう思って食べたら後味が激烈に辛い!
暑いからアイスが喉に心地よい。でも辛い!
この辛さは是非体験していただきたいと思います。
コチラ↓のレストランで食べました。
目の前にマヨン山が見える絶景レストランです!
カナダ帰りにフィリピンに寄ってよかった
「やっぱり南米に行けばよかったかな」
と思うこともあったけど、フィリピンに、レガスピに行けてよかったと思う。
「行く」というよりも「帰る」という感覚だったかもしれない。
自分にとって初めてできた外国人の友達が住んでいる国。
留学前は海とバナナのイメージしかなかった国に、こんなに興味をもつとは思っていなかった。
人生で初めて長期滞在した国は、何があっても特別だ。
※5月のフィリピンは暑すぎる(真夏らしい)のでオススメしません。