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【仙台】(3/3)久しぶりの新幹線旅行。近場、お隣宮城・仙台とは言えど、やはり旅は楽しく酒は旨かった 2020年10月17日(土)−18日(日)
事業承継した「郷土酒亭 元祖 炉ばた」のストーリーは、知れば知るほど歴史と運命を感じさせるものです。旨い酒に酔いしれて、仙台の夜は更けていきました。その後、妻もムスメをホテルに帰し、いつものように独酌へ向かいます。
注)2020年10月の記事になります。
⚪︎久しぶりの仙台のバー
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そこから、「ホテルメトロポリタン仙台」内にあるホテルバー「Knight」へ移動です。ホテルバーはいいです。折り目正しいサービスもそうですが、寝床に近いですし。
カウンター席でバーテンダーと世間話です。ジントニック(タンカレーNo.10がデフォルトでした)、マルガリータ、ギムレット、グラスホッパーと4杯作ってもらいます。
訊くと、やはりこのご時世なかなかに大変だとのことです。客が戻らないのは、どこも同じです。仙台という大都市でも、コロナの影響は大きいようです。
仙台弁が残る落ち着いた雰囲気のバーテンダーは、誠実さが前面に出ており、そして所作も洗練されており、尋ねてみると、やはり10年以上もホテルバーに立っていらっしゃるとか。
バーテンダーは、本当に経験が表に出る職業だと思います。接客、酒、気配り、雰囲気づくりと、どこか一つ欠けても名店とは言われないのがオーセンティックバーだと思います。
いや、前の晩にお邪魔した「郷土酒亭 元祖 炉ばた」にせよ、「酒場 王冠」にせよ、同じかもしれません。
さて、4杯呑んで会計をすると、4,000円とちょっとと、ホテルバーにしては非常に良心的です。部屋のカードに会計を乗せてもらい、バーを後にします。
久しぶりのクラシカルなカクテル、心からほっとします。
⚪︎仙台駅の立ち鮨店「鮨 しらはた」へ
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翌朝、快晴でした。気持ち良いくらい真っ直ぐな日差しに、すぐに目が覚めました。
「帰りがずいぶん遅かったね」と、やはり起きがけのムスメに指摘されます。スマンスマンと言いつつ、前の晩の楽しかった記憶を思い返します。
やはり仙台はいいですね、実に楽しんでいます。
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帰りの新幹線が午後一時ぐらいだったので、午前11時にホテルをチェックアウトした足で、駅ビルS-PALに入る塩釜の人気店「鮨 しらはた」へ向かいます。同じく駅ビルの地下に店を構える、やはり塩釜の人気店「すし哲」の兄弟店です。
「すし哲」と違うのは、こちらは立ち喰いスタイルの鮨店で、比較的空いていて入りやすいと思います(とはいえ、列をなすことも、ままあります)。
なお、前の年に仙台を訪れた際は、「すし哲」の方でお世話になっています。
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さてさて、塩釜の名店らしいクオリティの高い鮨に舌鼓です。満足のいく握りに「うまいうまい」と頷きながら、妻とムスメとわたしと「しらはた」の技術を堪能します。
「すし哲」とは兄弟店であるから共通点も多いのでしょうが、立ち席と座り席という、店の作りや床代の分だけ、「しらはた」の方が若干価格は抑えられているような気もしないでもないような(いや、わかりませんけど)。
肝心の鮨については、個人的な感想ではありますが、特にも気仙沼の鰹と「伊達いわな」が気に入りました。
「伊達いわな」とは、宮城県でブランド化された淡水魚で、これから全国へ売り出され取引されることが期待されているそうです。
「いいネ、仙台。今までは、ただの都会だと思ってたけど、食べ物美味しいし、駅前の便利さ凄いし、定期的に旅行にきたいね〜〜」とムスメが最後に語ります。なかなか遠くへ旅行できない昨今、それもありだなあと思いつつ、一泊二日だけでしたが仙台を完全に堪能し、新幹線に乗って仙台を離れました。
(おわり)