見出し画像

【仙台】(1/3)冬の仙台は初のバス旅。カッコいいライフスタイルホテル「OF HOTEL」に泊まって酒場を巡る。2023年2月18日(土)〜19日(日)

ムスメと仙台へ一泊二日で遊びに行ったときの記録になります。
注)こちら、2023年2月の記事になっています。


◾️新・盛岡バスセンターから高速バスに乗って

2022年10月リニューアルオープンした盛岡バスセンター

仙台へ行くことになりました。ムスメと二人連れ立って、一泊二日の旅に出ることになりました。
いつもだと仙台へ行く際は自家用車か新幹線かのどちらかで移動していましたが、せっかく2022年10月に新しい盛岡バスセンターが開業したので、仙台までの高速バス「アーバン号」に乗って仙台を目指してみることにしました。

わたしは高速バスで仙台へ移動するのも初めてですが、高速バスで旅行すること自体が、ほぼ初めての体験でした。
あ、いや、昔々、マレー半島をタイ方面からシンガポール方面まで高速バスで移動したことがあります。あれは時間かかりましたね。

5番乗り場が高速バス専用です

盛岡バスセンターのバスターミナルには屋根がかかっており、雨でも雪でも屋根の下で乗降車できるのでとても便利です。
そのバスターミナルの真ん中にある乗り場が高速バス用のものですが、ぽつんとバスターミナルのど真ん中の離小島になっているので、押しボタン信号機の横断歩道(遮断機付き)を操作して車路を渡り、乗り場へ移動する必要があります。

仙台までの運賃は大人3,300円/人であり、二人で高道6,600円となるのですが、2枚綴りの回数券だと5,900円となるので、ムスメと二人でそれを使用すると700円安くなるのはお得感があります。

バス旅行はなんかわくわくしますね

「アーバン号」は、岩手県交通、JRバス東北、宮城交通などの共同運行らしく、この日乗ったのは岩手県北バスの車両でした。2列×2席の普通の座席で、いつものバスと違うのは充電用の電源がついていることとリクライニングシートになっているぐらいでしょうか。

眠ったり本を読んだりiPadで映画を観たりしているうちに、2時間半ぐらいで仙台市内へ到着です。盛岡から東京まで新幹線で移動するのと同じくらいの時間になりましょうか。
仙台の片道の新幹線運賃と比べると、およそ半分以下の運賃、所要時間は2倍強といったところですか。まあ、自宅から盛岡駅まで移動して、そこから新幹線に乗車してという手間を考慮すれば、拘束時間が1時間程度バス移動の方が長いかなといった程度で、おおむね快適に移動できたと思います。

◾️リノベホテル「OF HOTEL」にチェックイン

OF HOTEL

この日の宿は楽天トラベルで予約した、仙台駅北側徒歩7,8分のところにある「OF HOTEL」とい2022年6月にオープンしたライフスタイルホテルです。古いホテルか何かをリノベーションしたような雰囲気のある洒落たデザインのホテルです。

バンクツインの客室

白を基調とした室内です。空いていたのがバンクツインだけだったのですが、狭いなりに工夫が凝らされた内装と設備で居心地は良好に思いました。

ティールーム「クランブル」

ホテルのチェックインを済ませ、ホテルからほど近いところにある「クランブル」というティールームを訪れます。
内外観、調度品、什器ともに英国の薫りがふんだんに感じられるのは、イギリスに長年住んでいたというご家族が経営されているからなのでしょう。落ち着いた雰囲気の中で、アフタヌーンティーを楽しむ客たちで一杯です。

ムスメはクランブルにアイスクリームを乗せた季節のデザートとアッサムのミルクティーを、わたしはダージリンをいただきます。紅茶は香り高く(ムスメが食べたデザートも大変美味しかったらしく)、ゆったりと小一時間ほど過ごしました。

◾️「夕焼け麦酒園」で銀河高原ビールを

銀河高原ビールを

こちら、岩手県の沢内村(現・西和賀町)に1996年に創設された「銀河高原ビール」というクラフトビールの沢内醸造所で醸されるビールをメインに据えて店を経営されてきたのですが、銀河高原ビール株式会社が、2017年に業績の悪化で親会社である東日本ハウスから、かのヤッホーブルーイングに対して、銀河高原ビール株式会社の全株式を譲渡されてしまい、銀河高原ビールをメインで扱う、こちら「夕焼け麦酒園」さんも影響を受け、経営方針にも影響が出始めたようです。

全株式の譲渡により、2020年4月に沢内醸造所は閉鎖となることが決まりましたが、ブランドは継続されて、親会社となったヤッホーブルーイングに委託醸造され、その後はキリンビールの協力工場において生産されることになったそうです。経緯がちょっとというか、だいぶ複雑です。

しかし、2020年3月に沖縄のヘリオス酒造が沢内醸造所と隣接ホテルを取得し、引き続き沢内醸造所でビールの生産をすることとなり、醸造所が閉鎖されることはなくなりました。
同年8月からユキノチカラ白ビール、ケルシュ、ペールエールの販売が開始されることになりました(このとき地元である西和賀町の全世帯に3本ずつビールがプレゼントされたとのことです)。

なお、「ユキノチカラ」とはなにか、については以下の引用文を参照ください。豪雪地帯、という地域性を活かした取組となっています。

雪を力に変える「ユキノチカラ」

岩手と秋田の県境に位置する西和賀町。岩手県内でも一番の豪雪地帯として知られています。

冬の活動を妨げる雪…でもこの雪は西和賀の大きな財産です。たくさんの雪が豊富な水を生み、そのおかげで美味しい食材が育ちます。
西和賀名産の西わらびも、雪の重みに耐え、たくましく春に芽吹くのです。春の草を食む牛たちは栄養たっぷりの牛乳を蓄えてくれます。

出典「ユキノチカラ」公式HP

「ユキノチカラ」の取り組み

このプロジェクトは西和賀町、町の事業者、岩手県内在住のデザイナー、北上信用金庫が連携し、デザインを活用した地域資源の魅力発掘と商品・サービスづくり、情報発信、人材育成などを進めていく取り組みです。

出典「ユキノチカラ」公式HP

で、9月にはこちらの店でも樽生ユキノチカラ白ビールが販売開始されることになりましたが、沢内醸造所からなくなったブランド「銀河高原ビール」自体はクラフトビール・地ビールを名乗ってはいるものの、どの土地で生産されているかは不明らしいです。ますます経緯が複雑です。

いぶりがっこ入りポテトサラダ

ということで、店にあった一連の経緯が示された説明書きから知りました。岩手県民として、一人の銀河高原ビールの愛飲者だった者として、さまざま報道される程度の事実は知っていましたが、けっこうな変遷を経て今に至るのだということがわかりました。
そして、こちらの店のオーナーは元々の銀河高原ブランドに相当の思い入れがあり、これまで商売されてきたのだという熱意と執念を感じました。

前置きが非常に長くなりましたが、「樽生 ユキノチカラ白ビール」は予想以上に美味しかったです。軽い口当たりだが、程良く深みのある味わいで、満足度が高いビールとなっていました。

2023年2月20日にお亡くなりになった松本零士さん原作の「銀河高原999」とコラボしたビールもヘリオス酒造のウェブサイトでは発売されているので、ヘリオス酒造沢内醸造所のビールを味わいながら、松本さんの作品に想いを馳せつつ呑んでいただきたいものだと思いました。

(2/3へつづきます。)

いいなと思ったら応援しよう!