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(2/9)台風直撃の中、新たな旅の仲間を加え、イグチさんとふたたび九州を行く 2017年9月15日(金)-18日(月)

今回の九州旅行、仙台空港から福岡空港へトラブルなく移動することができ、予定どおりの時間に宮崎の友・イグチさんと合流できました。ホテルにチェックインし、天神での角打ちで呑み歩きスタートしました。
あ、画像のトロタクはユッキーさんの店で食べたつまみで、九州とは関係がありません(笑) なぜか残っている画像が少なめだったので、、、
注)2017年9月の記事になります。


◾️前回の九州旅のこと

旅の仲間たちとの前回の旅、そう2015年11月の九州旅行は、今回の旅のベースとなっていて、その発展系を今回の旅と位置づけていました。

そうそう、そもそも前回も旅立ちからつまづいたのです。イクヤさんが前の晩に呑み過ぎて遅刻し、花巻から福岡へ向かう飛行機が強風のため欠航し(すごく快晴だったのに)、予定していた時間に福岡に到着できなくなりました。

福岡には宮崎の友・イグチさんが待っていて、夜は夜で福岡の街を満喫することにしていたのですが、その計画がいきなり狂いました。

手荷物検査も済ませ、フライト15分前に欠航となった事態に遭遇したイクヤさん、ツッチさん、わたしの3人は、一瞬非常事態に体を固まらせたのち、「花巻がダメならとりあえず羽田から飛ぼう」と思い立ち、航空チケットを羽田–福岡間に振り替えてもらったのでした。

次の便は飛ぶ可能性があるとグランドスタッフから説明を受けたのですが、それも未確定情報であったため、より確実な羽田から飛ぶことにしました。

新幹線で東京駅に移動し、羽田空港まで辿り着いたわれわれは「銀座ライオン」でビールとソーセージで乾杯しつつ「いやいや羽田空港も満喫できていい出だしじゃないか」と、欠航というネガティブな結果をポジティブに捉え、だいぶ機嫌を良くしたことを覚えています。

そして、無事羽田から福岡へ移動したわれわれは、予定より大幅に遅れ、21時過ぎから呑みはじめ、なんとか九州旅行をスタートさせたのでした。その後の旅については、前の記事を読んでいただければですが、かなり濃厚濃密な中身だったことは間違いありません。

そんな風に、2015年のこの旅をベースにしているものですから、旅までのイグチさんとの打ち合わせにより、今回はさらに濃厚なプランに仕上がっていました。というか、イグチさんが「前回以上のものを」と相当奮起してくださり、最高級の旅程を組んでくださったのでした。

だがしかし、台風という自然の脅威が、いろいろと邪魔してきたわけではありました。しかし、前回の旅同様に、ネガティブなことをポジティブに受け止め、それを楽しみに変えていくのがわれわれであるし、トラブルこそが旅の醍醐味にひとつであるのは間違いありません。

◾️東横ホテルアーリーチェックイン事件

ということで、無事に福岡到着です。午後3時「東横イン 西中洲」に移動し、ここでイグチさんと合流することになっていました。

実を言うと、前の年(2016年)に2回ほど、わたしは九州に来ていました。

1回目は仕事で福岡と北九州をまわり、2回目は宮崎と熊本をまわりました。1回目は仕事でしたから、イグチさんとは会えなかったのですが、2回目は宮崎に2泊し、イグチさんと宮崎の夜を堪能し、3日目に熊本入りして、熊本地震の被災地に派遣されている友人に会いに行きました。

そんなわけで、福岡空港から福岡市内までの移動にだいぶ慣れたので(慣れるも何も地下鉄一本で移動できるから難しいことはないのですが)、ホテルに現地集合とさせてもらっていました。

ここで面白かったのが、東横インのアーリーチェックインでの出来事です。東横インは、会員になると、通常16時からのチェックインが、15時からチェックインできるようになります。
また、ポイントが10ポイントたまると一泊分無料になるという特典もあるのです。

ツッチさんとわたしは、すでに会員となっていましたが、このとき非会員だったイクヤさん、ユッキーさん、そしてさらには再会を果たしたイグチさんまでも、会員特典のお得さに気づき、その場で会員になってしまいました。

会員であれば、ホテルに到着した午後3時にアーリーチェックインできるわけですが、非会員だと午後4時からしかチェックインできないですから、その事実に直面した3人が、そそくさと「なりますなります、会員になります、ならせてください、たのみます、たのみます、すぐにチェックインさせてください」とフロントに殺到する事態となり、ツッチさんとわたしがその光景をニヤニヤしながら見守ったわけです。

また、オンライン予約では早期予約が可能になり、かつ宿泊料も安くなるということも、さらにお得感を盛り上げる仕組みとなっています。わたしは東横インの回し者でもなんでもないですが、本当にお得だと思いますし、当日午後4時までのキャンセルであれば、キャンセル料が無料というシステムも地味にすごいと思います。

などなど、他にも特典がありますので、公式サイトをご覧ください。あ、まわしものではございません(笑)

さて、会員カードを作る際に顔写真を撮影してもらうのですが、イクヤさんのカードの仕上がりが最高でした。もともと写真を撮られるのが苦手なイクヤさん、ホテルスタッフに向けられたカメラにどういう表情をすれば良いのかわからなかったのでしょう、薄ら笑いをしているような苦虫を噛んでしまったかのような微妙な表情となっていました。

「なんかこれ可笑しくね? オレいっつもこんななのばっかなんだよ。しかもバックパッカーみてーだし」とイクヤさんがひひひと笑う。いやホントその通りだなと思ったわたしも、「たしかに。イクヤさん、完全にバックパッカーじゃないすか」と笑った。

さてさて、こんなこともありながら、各自アーリーチェックインを済ませ、胸躍らせながらロビーに再集合し、イグチさんに連れられ街に出ました。
台風が近いからでしょうか、あまり暑さは感じず、風が程よくあって心地よく、ぶらぶらそぞろ歩きするにはもってこいの天候でした。

◾️天神の角打ち店「角屋」から始める

中州から天神方面へ歩き、立ち飲み屋「角屋」へ到着です。吞みたいもの、食べたいもの食券を買ってから注文するスタイルで、平日の早い時間帯ではありましたが、店内は賑わっていました。思い思いの酒と肴に囲まれて幸せそうな酔っ払いたちは、見ているこっちまで幸せになってきます。

わたしはレモンハイ300円を注文しましたが、これがきゅーっと酸っぱくて移動に少々疲れた体に嬉しい一杯でした。いやはや、たまらんたまらん、と思わず呟きます。

まずは「角屋」で

酢モツ、おでん、手羽先などをつつき、30分ほど過ごしたらまた街に出て歩き、イグチさんに連れてこられた、ワインの品揃え豊富な酒屋で角打ちです。ボディのあるカヴァで再び喉を潤し、なんともいい気分となります。

さて、この日の一軒目は、福岡の名店「さきと」をイグチさんが予約してくれていました。居酒屋研究家の太田和彦氏が、「東の一心(仙台市)、西のさきと(福岡)」と横綱級の評価をする酒場なのです。

しかし、イグチさんによると、電話で予約をお願いしたところ、予約は3名が上限となっており、5名は受け付けていないと言われたらしいのです。
なので、とりあえず予約枠の3名の席は確保済みとして、残り2名は直接行ってみて、空いていれば入店しようかということになりました。

イクヤさんとわたしが残り2名に立候補しました。でわ、とワインの角打ちを早めに切り上げ、「さきと」に並んでみよういうことになり、外に出ました。

その「さきと」に到着すると、店先ではご主人が開店の準備をしていたので、「二人ですが入れますか?」と聞いてみると、「もういっぱいだね」との返答です。残念無念です。ですが、続けて、「金土日だけは電話で予約受付けてるから」と教えてくれました。

仕方ないので、イグチさん、ツッチさん、ユッキーさんが「さきと」の暖簾をくぐるのを見守った後、「とりあえず、オレたちもどこかで呑もう」ということになり、イクヤさんと天神の「イムズ」付近をうろうろします。

「さきと」のあとは、「むろや」というイグチさんのお知り合いの店を訪れる予定になっていましたから、1時間ぐらいどこかで呑めればと思って、良さそうな酒場がないか探します。

にしても、見知らぬ土地で良さげな酒場を探すというのはいいものです。これぞ旅の醍醐味の一つです。
西の横綱「さきと」に入れなかったのは残念ですが、一方では、見知らぬ土地で酒場を探すことができるという、滅多にない機会を得られたことになり、それはそれで楽しみとなりました。

(3/9へつづきます。)

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