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【2/9】三ヶ月ぶりの旅は名古屋! 大歓楽街の酒場をゆく「住宅街の老舗酒場『和風料理 肴屋』でランチビールを」

急に入った名古屋への代打出張。金曜の朝に名古屋へ飛び、所用を済ませたらあとはフリーです。岩手から名古屋に移り住んだ知人を訪ね、住宅街にある酒場でランチタイム。呑み歩きの旅が始まりまして、名古屋旅編第2話となります。


さて、代打出張に心躍らせながら、「いわて花巻空港」に到着し、さっそく搭乗手続きを済ませます。手続きは自動チェックイン機が使えるので、非常に便利でした。座りたい席が選べるようでしたので、窓際を確保しました。

そして、搭乗ゲートへ向かう手荷物検査の前に、出張先の先方へのお土産を少し買い足し、FDA機に乗り込みます。いやー、本当に飛行機は久しぶりです。コロナ禍前に福岡へ飛んで以来だと思いますので、8年ぶりとか9年ぶりとかでしょうか。

飛行機内はほぼ満席でしたが、幸いわたしの2列シートにお隣さんはいなかったので、ゆったり腰を下ろせました。1時間程度の快適なフライトののち、名古屋空港へ到着。天気が良く、アルプス連峰や立山連峰などが綺麗に見えました(残念ながら富士山は見えず)。

そうこうしているうちに名古屋空港に無事着陸。空港で先方の迎えの方と合流し、社用車でスムーズに会社まで連れて行っていただき、小一時間でミッションが完了です。思いのほか順調でした。

この日の遅めの昼食は、名古屋市名東区に住む、元々岩手在住だった知人を訪ね、一緒に食事することになっていました。出張先の会社の方が親切にも最寄りの駅まで車で送ってくださり、市営地下鉄東山線に乗って、知人の職場がある本郷駅まで向かいます。

本郷駅では知人が出迎えてくれて合流。「その居酒屋、夜もいいんですけど、ランチも安くて旨いんですよ」と知人が語っていた「和風料理 肴屋」という酒場へ連れて行かれます。駅からほんの少し離れた、住宅街のど真ん中にある、飲食店が数店舗集まった一角に店はありました。

地元密着型店

はじめ、「なんなら名古屋中心部に出て行きましょうか?」と知人から言われていたのですが、わたしはわたしで、知人が普段暮らす街の様子やその街の地元民が集まる店の様子を見ておきたかったので、本郷駅周辺の地元密着型の飲食店をリクエストしたのでした。

なので、彼が普段から通う店を選んでもらい、軽くランチビールでもしようかと思った次第です。

このときすでに、わたしは仕事を終え休暇モードに入っていましたので、心も体も名古屋に解き放たれていました。名古屋駅近くのホテルで二泊して、日曜の夕方岩手に戻る予定としていました。

さて、その「肴屋」、昭和感残る渋い店内は良き酒場そのものの雰囲気。70過ぎであろうご夫婦が切り盛りする、近所の常連客や近くにある区役所職員が出入りし、名古屋弁が飛び交う活気のある店です。

日替わりランチ

ランチメニューは魚がメインとなっているようで、そこに小鉢2品、漬物、みそ汁が付いていて、みそ汁とご飯はお代わりができるようです。

席につくなり奥さんから「赤? 白?」と尋ねられ、「ん? ああ、味噌汁のことね。“赤だし”と“白だし”のことか」と気づき、「赤でお願いします」と返します。一瞬、ワインでも選ばせてくれるのかと勘違いしてしまいました(笑)

ちなみに知人は、白だしを選んでいました。名古屋の赤だし文化の中では、岩手出身の彼は、やはりときどき白だしの味噌汁が飲みたくなるそうです。

これで750円ですか、すごい

さて、瓶ビールをもらい喉を潤して雑談をしていると、待っている時間もなく、次々とおかずたちが運ばれてきます。手際の良さ、スピード感、酒場に必要なものが揃っているいい店です。

ご飯、赤だし、漬物、魚の煮付け、ハムエッグ、そしておから。このおからはというと、「刺身入りのおからです」と奥さんが教えてくれましたが、これが意外な美味しさ。

酢で軽く締めた白身魚が数種類入っていて、なかなかに贅沢な一品です。定食の小鉢にしておくのはもったいなく、冷え冷えの酒が呑みたくなります。

あらためて壁の短冊を眺めると、日本酒に「鯉川」「出羽桜 春の淡雪」「安東水軍」などが揃えられているようで、ご夫婦は東北の出身なのだろうかと考えを巡らせてみました。

赤カサゴ煮付け

煮魚は、「赤カサゴの煮付けです」とご主人自らテーブル席に運んでくださいました。随分立派な三枚おろしの切り身で、しっかり煮汁が染み込んだ身は脂が上品で、なんだか久しぶりにほっとする味わいの煮魚を食べた気がしました。

なお、後から入ってきた客には「イシダイです」と別な魚を出していましたので、ランチタイムには数種類の白身魚が用意されているのでしょう。

ハムエッグ

「はい、これは冷めた目玉焼きね」とユーモアを交えて奥さんが出してくれたのはいわゆるハムエッグ。卓上のソースをかけてみると、このソースは、粘度が低いウスターソース。

知人曰く、名古屋はウスターソースが主流で、粘度の高い中濃ソースはあまり使わないとか。それは知りませんでした。そして、ウスターソースがかかったハムエッグがビールとよく合います。

ちなみに知人は午後も仕事とのことで、アルコールは控えており、少し残念そうにお茶を啜っていました。けど、彼とは夜の部で酒を酌み交わす予定としていました。

さて、食事を終え、グラスに残ったビールを呑み干し会計です。瓶ビール1本付きで、二人で2,000円少々となんともリーズナブル。名古屋は東京などに比べると物価が安いとは聞きますが、こちら「肴屋」のランチのレベルで750円は盛岡でもだいぶ安い部類でしょう。恐るべし、地域密着型酒場のランチ。

その後、腹ごなしを兼ねて、近くにあった日吉神社を案内してもらい、午後二時過ぎに知人と別れ、名古屋市中心部へ再び地下鉄東山線で戻りました。

あ、お得な地下鉄乗り放題ワンデイチケットがあったので、それを利用。名古屋、地下鉄があってとても便利です。

しかし、空気は乾いているのですが、日差しが強く、じりじりとあたりは暑くなってきたのでした。梅雨前で本当に良かったです。これで湿度があったらたまりませんでした。

(つづきます。)

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