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【さかばなし39】千成屋
「さかばなし」は、酒場(さかば)であった、ちょっとしたエピソード(はなし)について綴っています。「さかば」の「はなし」で、「さかばなし」です。
北九州市旦過市場。赤壁酒店で「キリンスタウト」の小瓶とサバぬか炊きをもらい、ほろっと酔ったところで、きちんと食事をしようと、市場西側にある「千成屋」の暖簾をくぐる。
昼の時間には少し早かったが、ご高齢の常連客でカウンター席は一杯か。「あ、いいよいいよ、ここ詰めるから座って」と先客に気を遣ってもらって、空けてもらった席に腰を下ろす。
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店にはおかず用のショーケースがあり、基本は献立表からメインとなる料理を選んで、それから食べたいおかずをショーケースから取り出すスタイル。
熱いお茶を飲みながら献立表に目をやり、「うどんください」と注文を飛ばす。
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300円(当時)のうどんは、やわらかい九州スタイルのもので、出汁を吸って良い味わい。突出した個性はないが、飽きずに食べ続けることができる一杯。
こういう店が近所にあったら、毎日のように通ってしまいそうだ。
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