【青森県弘前市】(1/2)梅雨空弘前、スナックリノベホテルに泊まってスナック街を行く。2023年6月24日(土)-25日(日)
青森県立博物館へ庵野秀明展を観に行ったときの青森県弘前市での呑み歩きの記録になります。
注)こちら、2023年6月の記事になっています。
◾️新鍛冶町の名店「常寿し」スタート
青森県弘前市にやってきました。久々の家族旅行です。自家用車で盛岡からのんびり2時間半かけて北へ北へと向かいました。
正午近くに弘前に到着したわれわれは、まずは新鍛冶町にある鮨の名店「常寿し」の暖簾をくぐり、予約していた小上がり席に腰を下ろし、熱いお茶をすすり一息つきました。
2022年3月にも弘前を訪れていましたが、いわゆる「まん防」真っ只中でして、人影少なく、飲食店は20時には閉まってしまうという状況でしたが、新型コロナが2023年5月に5類へ移行したこともあって、街中にはいくぶん人が戻っているように見受けられました。
注文した握り(中)1,650円は、握り7貫・梅の巻物・海老汁・茹で北寄貝和え物といったセットとなっています。
この日は朝から雨が降ったり止んだりで蒸し蒸しとしており、いかにも本格的な夏を迎える前の嫌な蒸し暑さを感じる天候でしたので、さっぱりとした口当たりの鮨は、実にいいものでした。
庶民派ではありますが、しっかり地に足がついた握りを提供してくれる「常寿し」は、趣深い一角である「かくみ小路」に昭和44年に店を構えたといいますから、創業から50年以上は経っているのです。さすがは弘前の鮨の名店の一つに挙げられる店です。次はぜひ、夜に訪れてみたいと思いました。
昼食を終え、街歩きをしようと思いましたが、ムスメが「どっか喫茶店に行ってみたい」というので、ぶらぶら歩いて喫茶店を探します。
弘前城に近いあたりに老舗らしい喫茶店を2店舗ほど見つけましたが、いずれも喫煙可能店となっていたので、そちらを避けて、土手町にあるお洒落なカフェ「CAFE JEEBA」へ入店します。
エスプレッソのシングルをいただきながら備え付けの地方誌を眺めていると、外は雨模様になってきました。
それを見て、「あ、そういえば傘持ってきてなかった」とムスメ。
この梅雨時、傘がないのは大変だと思い、カフェを後にし、近くにある「中三」へ行き、折り畳み傘を一本買い求めることにしました。
が、あまりムスメが気に入るデザインのものがなく、土手町商店街を少し南に移動して「HOME WORKS」という品のいい雑貨店で、お手頃価格ですが洒落たデザインの折り畳み傘があったので、それを買い求めました。
◾️スナックをリノベした「GOOD OLD HOTEL」
さて、小雨の中、この日の宿へ向かいます。一泊するホテルは、新鍛冶町にある”泊まれるスナック街”として知られる「GOOD OLD HOTEL」です。
前々から気になっていた、スナックが入る雑居ビルの2階を丸々リノベーションしてワンフロア全体をホテルにしてしまったという、面白い試みの宿泊施設なのです。
通りに面した一階部分は、御覧のとおり、どこにでもある雑居ビルの光景。昼だから、薄暗くひと気もありません。
階段で二階へ上がるとホテルの入り口です。宿泊予約の際に送付されてきたパスコードを入力して施設内へ入っていきます。
で、この日われわれ家族三人が泊まるのが、「和風スナック おあしす」。室内は綺麗にリフォームされていて、畳のいい匂いが漂っています。
10畳+板間+収納(たぶん元厨房)+ユニットバス+αと広さとしては十分です。布団もタオルもアメニティも家族3人分、各3組そろっていて、冷蔵庫もあります。もちろんwifiも飛んでいて、空調も完備です。
さて、ホテルに無事チェックインして、その後、街歩きをします。雨が降ったり止んだりが続いており、傘は手放せない感じでした。あっちへこっちへ2時間ほど歩きます。
蒸し暑い中を歩き回ったので冷たいものが欲しくなり、土手町の「バー デギュスタ」で冷えたジントニックを呑みます。
地元の「酒の柳田」が経営するセレクトショップで、店の奥のスペースは角打ちもできる使い勝手のいい店なのです。
ジントニックは岐阜の「中津ジン」を使ってもらい一杯800円(ナッツ代込み)。ボタニカルが香る爽やかな一杯に疲れも吹き飛びました。
◾️かくみ小路「貝焼き酒場 樹」で夕食を
さて、ホテルに戻ってエアコンが効いた元スナック部屋で小一時間昼寝をしたら、夕方になりました。
この日の夕食は、かくみ小路は昼食で訪れた「常寿し」から徒歩10秒のところにある「貝焼き酒場 樹」としました。
実は他に何軒かお目当ての店があったのですが、どこも予約で満席で、「さて困ったぞ」と頭を悩ませていた時に見つけた店でした。
こちらの店、卓上の焼き台で活貝をはじめ魚介珍味系、肉類、野菜を自ら焼いて楽しむことができるようでした。生簀には牡蠣、帆立、栄螺、鮑、マテ貝、ホンビノス、ロブスターなどが活かされ、客たちの注文を待っています。
われわれはというと、ホンビノス、帆立、蟹味噌、夏野菜、烏賊一夜干しなどを注文し、さっそく網の上で焼き始めます。
酒は、サッポロラガー中瓶をグラスに手酌でぐいぐい。妻は生ビール、ムスメは緑茶です。
ホンビノスと帆立は当然ですが、鮮度抜群で歯応え十分、旨み満載。炭火で焼かれることで味わいと香りが凝縮し、一口ごとに満たされます。生命力の強さを感じます。
店内は開店から30分ほどで満席。どこの席でも、みんな楽しそうに焼いて呑んで笑っています。
「ああ、弘前にも日常が戻ってきたんだな〜」なんて思いながら、グラスに残ったビールを呑み干し会計をし、続々と訪れる客に席を空けたのでした。
雨が上がったので傘を置きにホテルにいったん戻り、少し街を歩いて腹ごなしをしました。
桶屋町あたりを歩くと、「シャンソン酒場 蓮」の前に立っていました。一度足を運んでみたいと思っていた店です。
まだ早い時間だったので、もう一軒どこかで呑んでから、「シャンソン酒場 蓮」に戻ってこようと思い、とりあえず来た道を戻りました。この店の扉の向こうにどんな世界があるのか、楽しみでした。
(2/2へつづきます。)