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▲2-10 大草原モンゴルで馬頭琴とヴァイオリンの共演(済)
夏になるとモンゴルを思いだす。地平線を見渡す大草原の中のゲルに泊まり、早朝の朝日で目覚めると、ハーブの緑の香りに包まれた朝の新鮮な空気に囲まれる。夜間は夏でも冷え込むので、明け方にはスタッフの方が、静かにゲルの中に入ってきてストーブの薪に火を点けてくれる。朝日がでてから徐々に気温があがり爽やかな1日が始まる。モンゴル馬頭琴楽団との共演のためにヴァイオリニストの天満敦子さん、作曲家の小林亜星さんとご一緒に旅をした。首都ウランバートルではモンゴル国立オペラ座での演奏があり、国営放送のインタビューを受けるなど多忙な滞在だった。天満さんは短い滞在スケジュールの中でも現地の児童施設を訪問したり、音楽学校でのボランティア演奏を するなど、現地で大歓迎を受けた
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ツアーとしては南ゴビ砂漠まで飛行機で飛び、大草原の中での滞在を満喫した。大草原の中を馬に乗って散策し、ゲルに住んでいる住民のお宅を訪問するなど印象に残る経験だった。モンゴルの馬は小型で穏やかな性格の馬が多く、乗馬経験のない観光客の方でも引き馬を連ねて長い距離を移動することができる。
大きなゲルを組み立てて、大草原の中で奏でられる馬頭琴はとても美しい調であった。
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馬頭琴もヴァイオリンもともに擦弦楽器なので哀愁のある音の共演はとてもよい組み合わせだった。
いまでも馬頭琴の音色を聴くとモンゴルを思い出し、夏の天気の良い日はモンゴルの大草原に行きたくなる。
日本からウランバートルへの直行便もあるのでもっと多くの方に訪れていただきたい国だ。