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ヨーロッパ「リバークルーズ」の旅

ヨーロッパにはアルプスを水源とする河が縦横に流れている。ドナウ川は7カ国の国境と接しており、ライン川は4カ国の国を貫いている。ヨーロッパは川が国境になっている地域が多いので、リバークルーズの旅は国境の旅でもある。さまざまな国の言語に触れ、多様な食事を楽しむことができるのも国境を越えるクルーズならではの魅力だ。船上は揺れがほとんどないので船酔いもなく、川沿いの寄港地では気楽に散歩して観光もできる。荷造りの作業からも解放されるので1日の時間がゆったりと流れる。デッキで読書をしたり、ラウンジで歓談をしているとみなさん笑顔になり、日本での日常から解放される特別な時間となる。

川のオリエント急行と謳われた「リバークラウド号」をはじめとして過去20回以上のチャータークルーズを実施してきた。食事は日本人のお客様のために日本風にアレンジする必要があり、日本からシェフに同行していただいた。「カノビアーノ」の植竹シェフは何度か乗船していただき一緒に旅をした仲間だ。お天気の良い日にはデッキて特製カレーライスを振る舞っていただいた。歩くようなスピードでゆっくり進む風景を眺めながらの楽しいランチタイムだ。

植竹シェフ特製カレー
デッキで風を感じながらのランチ
船内でのイベント
天満敦子さんの寄港地での演奏

「音楽のある旅」をテーマとして、ヴァイオリニストの天満敦子さんにはドイツ、フランス、イタリア、ルーマニア、ハンガリー、チェコ、オーストリア、クロアチアなどなど数々の国のリバークルーズに乗船していただいてきた。寄港地でのコンサートは地元のオーケストラとの共演や、船上では各地の音楽家との演奏など、さまざまな演奏会を催した。ヨーロッパ各地の街を散策し、教会やコンサートホールでの演奏をお楽しみいただいた後に船に戻ると、まるで我が家に帰ってきたような安堵感がある。
寄港した街や船上で聴いた音楽は、帰国後にその曲を聴くと、眺めた風景やその旅の出来事を鮮明に思い出すことがある。音楽は旅の楽しい想い出を増幅させる効果がある。


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