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【開催レポート】「採用×定着」人材不足解消セミナー in 丹波篠山

2025年2月18日、丹波篠山市長寿福祉課よりご依頼いただき、「採用×定着」人材不足解消セミナーを開催しました。

テーマは、
「採用×定着」人材不足解消セミナー ~明日から実践できる最新事例紹介~

採用成功事例に加え、地方での効果的な取り組みについてもご紹介しました。



地方介護人材採用の課題は大きく2つ

地方での介護人材採用には、以下の2つの大きな課題があります。

① 介護業界全体の人材不足
全国的に介護職の需要が高まる中、担い手が不足している。

② 地方の人材不足
都市部に比べ、地方では人口そのものが少なく、求職者の選択肢が限られる。

この2つの課題を同時に解決するためには、採用戦略の工夫が不可欠です。

地方介護人材採用の2つの課題


そこで、実際の採用区分を分けてみるとざっくり以下のような数字感です。

採用市場のどの層にアプローチするのか?

採用市場全体1

皆さんの事業所では、どの層の求職者を採用ターゲットにしていますか?
採用ターゲットを明確にし、それに合わせた求人ページや求人媒体の選定を行うことが成功の鍵となります。
これをさらに細分化してみると次のようになります。

  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

採用市場全体2


例えば、丹波篠山市の介護施設が「中途採用」「介護職経験者」を募集するとします。

しかし、地域内の人材には限りがあるため、ターゲットを「地域外の求職者」に設定することも考える必要があります。

その際、具体的な採用ペルソナ(求める人物像) を設定することで、より魅力的な求人ページを作成できます。

採用ペルソナの設定で“刺さる”求人を作ろう!


「ざっくりいろんな人を募集します!」という求人では、誰の心にも響きません。

私自身、大阪から丹波篠山へ移住した経験があり、都市部の介護職の転職相談にものっていた経験から、リアルな人物像を設定できます

「地元では働きたくないが、都市部の忙しさに疲れた若手介護士」
「自然の多い環境で、ゆとりのある介護を実践したい人」

このように 具体的なペルソナを設定すると、求職者が「これは自分向けの仕事なんだ」と感じやすくなります。

また、丹波地域ではコロナ禍を機にリモートワークが普及し、近年移住者が増えているので、地域外へ向けた求人は追い風になるので、都市部の介護施設でしっかり経験を積んだ即戦力人材を採用できるチャンスのタイミングでもあります。

都市部の介護人材を誘致する際には、以下の2点を意識することが重要です。

✔「職場の魅力」だけでなく、「暮らしの魅力」を最大限に伝える
✔ 地域資源を活かした移住施策と連携する


ゲストスピーカー 辻本 真吾さんによる事例紹介

セミナーでは、一般社団法人フクシスタイル 代表理事 辻本 真吾さんをゲストに迎え、福祉事業所4社の協働による取り組みをお話しいただきました。
▼フクスタ(フクシスタイル)の取組はこちら



複数の事業所が連携することで、
・人材採用のノウハウを共有
・学生むけに介護福祉の魅力を発信
・複数社で取り組むことで採用コスト削減


などなど、たくさんメリットが出てきていました。
さらに、人材採用の課題解決だけでなく、介護福祉業界の認知度をあげて、この業界で働くきっかけづくりにもつながっているのは印象的でした。
ぜひ丹波篠山市でも、協働で介護福祉の魅力を発信していただければと思います。

オフィスをBarに?!訪問介護✖️Bar 

大阪の京橋で「おやすみなさい介護」というナイトケア専門の訪問介護事業所を運営する通称「さがん」さんの取り組み。

https://www.instagram.com/oyasuminasai.osaka


18時〜24時のおやすみ前のナイトケアを中心にサービス提供をしている独自路線の訪問介護サービスを展開されてます。
サービス内容もさることながら、せっかくだからオフィスはみんなが集まれるBarにしよう!ということで、⚫︎⚫︎✖️Bar(and bar)というコンセプトで介護業界の人だけでなく、色んな業種の方と繋がれる場づくりをされてます。
自然と興味関心のある学生や医療介護従事者も集まり、事業所の代表の考え方を知れるので、採用活動にもつながっています。

参加者の皆様へ感謝

今回採用✖️定着に関して、他にも事例紹介させていただいた一部を紹介させていたさきました。
丹波篠山市では毎月1回介護事業所連絡会で市内の事業所さんが一同に集まり活発な意見交換を行っているのですが、とても活気のある雰囲気で、介護現場を支えるみなさんの活気を感じる場でした。

そして、地域の高齢者を日々サポートする介護事業所の皆様が、丁寧に耳を傾けていただけたこと、大変嬉しく思います。

今回ご参加いただいた介護事業所の皆様、丹波篠山市長寿福祉課の皆様、そして大阪からお越しいただいた辻本 真吾さん、本当にありがとうございました!
また事例紹介にご協力いただいた企業の皆様にも大変感謝しております。

丹波地域の人事部として、丹波地域の事業所の皆様にお役立ちできるよう、引き続き情報発信していければと思います。



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