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「車でお遍路」第39番札所 延光寺(高知県「修行の道場」最終札所)

こんにちは、旅いこかです。

四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、39番目のお寺は、

赤亀山しゃっきざん 寺山院じさんいん 延光寺えんこうじ


38番札所の金剛福寺から約65.0㎞、車で約85分の場所、

ここから、またまた車で時間重視のコースで約1.5時間のドライブが始まる。
またまたというのは、第36番札所青龍寺から第37番札所岩本寺まで約55㎞、岩本寺から第38番札所金剛福寺までは約95㎞、金剛福寺から延光寺まで約65㎞と三ヶ寺で合計250㎞車でさえ合計約285分(4時間45分)かかる。

ただ、折角なので景色を楽しむために「足摺サニーロード」で宿毛市方面へ向かうこともお勧めします。
夕方であれば綺麗な夕陽も拝めることでしょう。
ただし、時間重視のコースは約65.0㎞で約85分、お勧めのコースは約74.0㎞125分と40分も時間が必要になります。

11月中旬から2月中旬では、宿毛湾で運がよければ幸運の象徴「だるま夕陽」を見ることが出来るかも。

では、「修行の道場」最後の札所「延光寺」参りましょう。

延光寺の道中、宿毛市ののどかな風景


ご詠歌

なむ薬師 諸病悉除しょびょうしつじょの願こめて 詣るわが身を 助けましませ

赤亀を謳った石碑「おぼろ夜の 赤亀にのる 鐘ひとつ (黒田)杏子」


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 神亀元年(724年)聖武天皇の勅令により行基菩薩が安産・厄除けを祈願して薬師如来を彫ってご本尊として12坊を建立し「亀鶴山施薬院宝光寺」として開基

  • 延暦14年(795年)、この地を巡錫中の弘法大師は、桓武天皇の勅願所として日光・月光両菩薩を彫り脇侍として安置、七堂伽藍を整えて再興

  • 延喜11年(911年)、境内からいなくなった赤い亀が竜宮城から銅の梵鐘を背負って帰ってきたという伝説から、「赤亀山 延光寺」に改称

  • 明治時代初期には、神仏分離令による廃仏毀釈で一度廃寺となるも、ほどなく再興して現在に至る


大師伝説

「眼洗い井戸」
大師がお寺を再興した際に水に苦しんでいる人たちを見て、錫杖で地を突きその地を掘り加持すれば自ずと霊水が噴出
「宝医水」と名付けたという

眼洗い井戸

赤亀伝説

延喜11年(911年)、境内の赤亀が姿を消したと思いきや、竜宮城から梵鐘を背負ってお寺に帰ってきた

この梵鐘には延喜十一年と刻まれており、明治時代には高知県議会の開会閉会時の合図に鳴らされていたという
また、この銅鐘は昭和16年(1941年)、国指定の重要文化財に指定


寺号について

  • 山号・寺号について
    ・・・赤亀伝説により「赤亀山 延光寺」となる


ご利益

  • 御本尊の薬師如来
    ・・・
    大医王仏だいいおうぶつ医王如来いおうにょらいとも呼ばれ、十二誓願じゅうにせいがん現世利益げんせいりえきの仏さま(病気平癒、他)

  • 眼洗い井戸
    ・・・眼病にご利益があると人気


御本尊・ご真言

御本尊:薬師如来
ご真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか


見どころ

  • 本堂
    ・・・御本尊に薬師如来を祀る

  • 大赤亀の石像
    ・・・赤亀伝説の石像

  • 眼洗い井戸
    ・・・大師伝説の通り

  • 松「いぶき」
    ・・・本坊近くにある推定樹齢400年、宿毛市指定天然記念物の松


写真


400㎞以上に及ぶ高知県「修行の道場」はこの札所で終わり、お疲れさまでした。
次からは悟りを開くことを試される愛媛県伊予「菩提ぼだいの道場」が始まります。


次は、第40番札所観自在寺かんじざいじへ参ります。

2022年4月21日投稿
2022年9月25日改訂

合掌

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