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自己紹介とな。②
旅紐夫のこーじです。ところで、紐って「ちゅう」と読めるらしいですよ。
さて、本日は①の続き。
HP制作の会社を起ち上げたのは良いんだけど、これまた病的というか、まるでキャンバスに描くように頭の中のデザインをモニター上に作り上げていくって作業は楽しすぎた。
これは、漫画や小説にも通ずるものがあるんやけど、HPの場合はそこに試行錯誤もあるから、余計に熱中した。想像をカタチにするためにはどうすれば良いのかを考えたり、調べて試したりして、実現できたときの喜びたるやって感じ。
ただ、そんな没頭タイプは要注意。それを仕事にするもんじゃない。なぜなら、とにかく時間だけがかかる。しかも、そのこだわりとかを実現しようとしまいと、クライアントの評価に大差はないし、売上が増えるどころか、時間を食う分売上は増えない。
そんなこんなでも仕事にできてたのは、父親の税理士事務所の手伝いもしてたから。
でも、これもこれで精神的には最悪な影響を与えられた。
と言うのも、そもそも実家暮らしで食うに困ることはないから安月給やったし、数字というデリケート過ぎるものを扱い、かつそれが顧問先のお金の話なので責任重大。この仕事をしていた10数年でどれだけ父親に怒られたのか。
しかも、父は一度怒るととにかく長い。子どもの頃からそうで、説教となれば一時間二時間は当たり前。友だちがいようがお構いなし。やから、ほんまに嫌いやった。
子どもが大人の言葉で一時間も二時間も叱られたところで、一つも伝わるはずはなく、思考をシャットアウトして時が過ぎるのを待つことでしかやり過ごせない。どうせなら、一発のゲンコツで終わらせるくらいあっさりと怒ってくれてたら良かったのにと、いまだに思う。
そんな訳で、僕は経理もできるが、数字が嫌いだ。税理士事務所で学んだことも、得たスキルも多いけど、心に負った傷はただただ深くなったと思う。
自分に対する価値なんか完全になくなったし、何をやっても失敗すると思えるようになった。何より、どうせ怒られるが先にあるから、反省しても修正するってことができなくなった。これは、たぶん仕返しなんだと思う。お前がどんなに成長させようとしても、その行為がただただ我が子をダメにしてるんだぞって。
とはいえ、これ以降も色々な仕事をして、それなりに評価は得てきた。父の影響から逃れたことが良かったのか、たまたまやったのかは分からないが、色々あって一年ほど就職してもそこでは良い評価をもらえてたし、HP制作ではない事業を始めた時も、それなりの企業と仕事をさせてもらえたりと、自分は無価値なんかじゃないと思えるような経験もできて、いよいよここから本当の意味で独立できるといった時期があった。
でも、それはあくまでも社会での出来事。その頃、父から離れられたはずやのに、生活では精神が蝕まれていて、崩壊寸前でした。
精神は崩壊寸前にも関わらず、表では良い評価をもらえ、仕事も増えてくる。こんな歪な生活が成功するはずはなく、、、
僕は適応障害になり、すべての現実から逃げることしかできなくなりました。
心の中に溜まっていたものが一気に吹き出したのか、表の評価さえも自分を責めるために用意されてきたもののように思えて、本当にこれは悲劇だと感じるしかできなかったです。
結局、僕は全てを手放すことしかできない状態になったので、やっぱり自分に価値なんかないやなと自覚しました。
これは、周りから与えられた様々な影響でそう思わざるをえなかった、自分を、自分の心を救うためにはそうぜさるを得なかっただけなのに、自分を責めていました。
悲しい人生ですね。
ただ、僕にとってのこの悲劇的な人生もこの先、救われるかも知れません。なぜなら、この後に女神ちゃん(妻)と出逢えたからです。
女神ちゃんと出逢ってから最近までは、ずっとこれまでと同じ価値観で僕はそこから逃げられずに生きていました。こういうのって、一度ハマると、いっときは抜け出せたとしても、すぐに足を引っ張られて戻るんですよね。
4年間、その繰り返しで何度も女神ちゃんを悲しませ、裏切り、傷付けてきました。タチの悪いことに、僕はそれが何故かを理解できてないから、何も分からない状態で、そのように彼女を傷付けてしまうんです。
それでも、4年間も支えてくれているんだから、慈愛たるやですよ。
そして、僕自身もやっと改めて、そんな自分に気付き、ここにきてようやく自分と向き合い、自分を受け入れ、変わろうと決意しました。
ということで、旅紐夫が爆誕した訳ですが、その辺りについてはまた折を見てお伝えしていきます。
次回からは旅紐夫らしく、旅紐な記事を書く予定です。