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夢の国に感動の一日:初東京ディズニーランドの旅23.06

妻が稼ぎ、妻の旅についてく「旅紐」。
でもただのヒモではありません。

適応障害を患ってから、
五年が過ぎても
いまだに心に病を抱え、
まともに働けないない旅紐夫。

妻を支える主夫として、
夫婦で自由に生きる道を邁進するため
旅を通して自分と向き合い
生きています。

ども、旅紐夫こーじです。

今回は一年ぶりに訪れた東京ディズニーリゾートのお話。前回はディズニーシーでしたが、今回はディズニーランド。

ディズニーシーの旅は以下の記事で楽しめます。

もちろん、僕はこの時が初ディズニーランドです。
この年、2023年に40周年を迎えたタイミングでたまたま訪れたディズニーランド。普段と何が違って、どこが特別なのかも分かりませんが、楽しいこと間違いなしな、そんな旅紐。

さて、ここからは実体験を元にしたフィクションとしてお楽しみください。

ーーー主な登場人物ーーー
 こーじ・・・筆者
 女神ちゃん・・・妻
ーーーーーーーーーーーー

初めましてのディズニーランド

東京へ向かう新幹線の中で、こーじと女神ちゃんは少しの眠りについていた。今日は日帰りでディズニーランドへ行く。

一年前に人生初のディズニーシーへと行ったこーじだが、ディズニーランドもまた初めてである。なので、前回同様に胸は高鳴る。新幹線でも眠っているようで実は、寝付けなかった。

電車を乗り継ぎ、最寄駅の舞浜に着く頃には、乗客にもそれらしき人たちが多くなっていた。皆それぞれがどことなく期待にワクワクと胸を膨らませているように感じるのは、何も間違いではあるまいと思う。夢の国へ向かう人たちに明るい表情以外は似合わない。

人の流れに抗うことなく、女神ちゃんと離れることなく、こーじは誘われるようにただ着いて行った。気付けばあれよあれよと夢の国へとやって来た。

夢の国はようこそ

天候にも恵まれた。
絶好のディズニー日和である。
丸一日楽しむ。
それ以外の選択肢はなかった。

園内をどう巡るかはすべて女神ちゃんに委ねている。こーじは、ただその方向へと共に向かえば良かった。

ガストンの銅像

アトラクションを楽しみ、パレードも見学し、少しの休憩を挟みつつも、ひとすらに歩く。これが街中やショッピングモールであれば、すぐにでも足が棒になっていることだろう。

これも夢の国の中だけでかけられている魔法なのかも知れない。

40周年

園内では、キャラクターに会えることは周知の事実だが、この写真撮影ができるグリーティングももはやアトラクションである。

乗り物と撮影のどちらも行程に組む人もいれば、乗り物だけって人もいる。強者となれば撮影のみって人もいるのだろう。

フック船長とパワー?

右も左も分からないまま、こーじは女神ちゃんが組んだ行程にそって、乗れるだけのアトラクションへと向かう。一体どれだけ並び、いくつ乗ったのかも分からない。

それでも、不思議と疲れは感じない。
太陽が東から西へと傾き始めても、まだどこか浮き足立っているようだ。
疲れているはずなのに、この元気はどこから出てくるのか。

女神ちゃんがずっと楽しそうにしているからだろうか。その笑顔にはいつも癒されるし、見てるだけで元気にもなる。

女神ちゃんと結婚したいと思ってはいたが、こうして結婚できていることもまだ夢のようだった。

こーじにとって、明日のことなども考えずに、こうしてただ一日中楽しむことなんで、子どもの頃以来だった。

エレクトリカルパレード

夢のような時間、それは瞬く間に過ぎ去るものである。いつしか空には夜の帳が降り、夢の国は色とりどりの灯りで彩られ始めた。夜を迎えた夢の国は、まさしく夢の国となった。

ぞろぞろと人々が同じ方向へ歩いている。向こうの方では人の垣根が出来ていた。パレードの時間が近づいている。

ディズニーランドでどれか一つしか見ることができないのだとしたら、それも初めてなのであれば、エレクトリカルパレードを選ぶだろう。これこそディズニーランドの代名詞でもある。

人々の垣根に混じって、こーじと女神ちゃんも座ってその時を待つことにした。

やがて園内には楽しげな音楽が流れ始め、向こうの方から鮮やかな灯りを纏った機関車が現れた。エレクトリカルパレードの始まりである。

ミッキーマウスと仲間たち
ミニーマウス
ジニー
アラジン
ドナルドダック

次から次へと現れる鮮やかな乗り物とキャラクター、この幻想的な時間に、こーじはただただ目を奪われていた。夢の国ここに極まれりである。

幻想的な一団が通り過ぎ終えると、人の垣根もばらばらに解散し始めた。パレードの終わりは、閉園までの時間が近いことを告げている。

残り一時間ほどの時間を二人はゆっくりと過ごすことにした。

ここに来て一日中歩き回った疲れを感じ始めるのは、魔法が切れた証拠だろう。パレードは夢と現実の境を告げたのだ。

夜のランドも心が踊る

しばらく休んだ二人は、いよいよ夢の国から出ることにした。閉園間近となれば電車も混む。そのような現実を考えたくはないが、21時で全員の魔法が切れるのだから、それより前に魔法が切れたものからお暇するのが礼儀でもある。

ライトアップされたシンデレラ城に名残惜しくも別れを告げ、二人はゲートへと向かった。

さよなら、夢の国。
また夢見る日が訪れるその日まで。

さよならシンデレラ城

ゲートを潜り、現実の世界に帰って来た二人は、その足で帰宅しなければならない。新幹線に乗ると、女神ちゃんは居眠りを始めた。

こーじは、女神ちゃんの寝顔の向こうの景色を見ながら、夢の国のことを思い出していた。初めてのディズニーシーもディズニーランドも、女神ちゃんと一緒に体験できたことが嬉しかった。

夢の国にこそ女神は相応しい。

そんなことを考えていると、小腹が空いて来た。
「山岡家でも食べて帰ろかなぁ」
こーじは、現実には現実の楽しみもあることを知った。

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