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これだけ押さえておけばOK! バリ島9つの観光エリア/クタ/レギャン/スミニャック 《Balisick_超私的バリ島ガイドBOOK⑥ 》

バリ島って、海でマリンスポーツして、美しいサンセット見て、ウブドでお寺を見て、モンキーフォレスト行って、棚田見て、大きなブランコに乗って、おしゃれなカフェと美味しいワルン(食堂)に行って、かわいい雑貨をお土産に買って、はい、おしまい!じゃ、もったいないところなんです。バリの奥深さに気づいてしまうと、さあ、大変! きっとリピートせずにはいられなくなる。

2024年に13年ぶり、9回目のバリ島旅行に出かけ、見事にバリシックをぶり返しているクラニオセラピストの私が、普通のガイドブックには掘りさげて書かれていないバリのちょっと深イイところや、これを事前に知っておいてから旅立つとイイよということを、イチから文字で語って案内していく連載です。



前回はインドネシアとバリ島の位置、そしてバリ島がインドネシアの他の島々とは趣がだいぶ異なる島であることを書いたので、今回は、バリ島の全体像を見ながらのエリア紹介!


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こちらは自作の地図、題して【バリ島の全体が ざっくりわかるよMAP】。
パワポで作っていたら、なんだか楽しくなってきて、寺院と山のマーク、イルカ、猿、魚のイラストまで自分で手描きしてみた。イルカと猿の完成度に比して、魚の手抜き感が目立つけど、私はイラストレーターでもデザイナーでもないので、このくらいでご容赦を。

バリ島は、なんとも言葉で表現しにくい形状である。でも、よーく見てみると扇子とかイチョウの葉っぱに近いのだろうか。


まずは、この島の空の出入り口から。


  • デンパサール国際空港

現地名称は、ン・グラライ国際空港。島の南部にあり、ちょうど、くびれ部分に位置する。(上のMAPでご確認を!)

開港はオランダ統治時代の1931年。 ”ン・グラライ”は、インドネシア独立戦争✴️時の英雄、グスティ・ングラライに由来する。ちなみに空港がある土地はデンパサール市ではなく、バドゥン県クタ郡になる。成田空港が千葉県なのに、東京国際空港と呼ばれているのと一緒かと。州都であるデンパサール市は、空港の右上のエリア。



デンパサール空港は、2013年に建て替えられ、すっかり近代的な空港ターミナルになっている。私が毎年のように遊びに行っていた頃(1990年代の終わりから2011年ごろまで)は、ローカル感あふれる古めかしい空港だった。あの雰囲気も好きだったなあ。

昔の搭乗ゲート前の待合所。おそらく26年前、
中学の同級生と渡バリしたときのもの。
帰国は深夜便、遊び疲れて眠かったのだと思う。



✴️インドネシア独立戦争
太平洋戦争中、この地をオランダから奪い取り占領していた日本が1945年に降伏。インドネシアが独立しようとするも、旧宗主国であるオランダが再び植民地化しようとして始まったのが、インドネシア独立戦争である。1945年8月17日から1949年12月27日まで。


続いてバリ島内の主要観光エリア。
これらの地名を押さえていれば、充分!
まず、西側のビーチエリアから。
上のMAPで位置を確認しながら、お読みくださいね。


  • クタ

バリ島で観光地として、一番最初に栄えたエリア。

空港から最も近い繁華街であり、ビーチリゾート。クタの上(北)にあるレギャンもそうだが、カフェやレストラン、ショップ、土産物店、ホテルやゲストハウスなどの宿泊施設が密集。ナイトスポットも多く、夜遅くまで賑わっている。『クタ・スクエア』『ビーチウォーク』『ディスカバリー』など、大型ショッピングモールもあるし、海では、いろいろなビーチアクティビティが楽しめるとあって、とても便利な街である。

私も初めての渡バリの際、クタでバナナボートやパラセーリングにチャレンジ。わーきゃー言いながらはしゃぎ、とても楽しかったのを覚えている。しかしその一方で、“マッサージするよ~””三つ編み(コーンロウ)するよ~”といった物売りの女性たちやビーチボーイらの声かけが鬱陶しくて、私はその時以来、クタには行っていない。1度ぐらいは行ってみる価値はあると思うけれど、静かに過ごしたい人には向かないかもしれない。



  • レギャン

クタの北に広がるエリア。クタより少し落ち着いた雰囲気。

クタの次に開発されたエリアで、このあたりもたくさんのレストランやカフェ、ショップ、お土産物屋などがあり、夜まで賑わう。
美しいサンセットをのんびり観たいなら、レギャン周辺から北のビーチがおすすめ。(次の記事で紹介する南部ジンバランビーチで、シーフードBBQを楽しみながらの夕日鑑賞というのもあり!)
クタとレギャンはサーフポイントとしても人気がある。

バリ島に初めて来た人は必ずと言っていいほど、このクタ&レギャンエリアを訪れる。そしてバリニーズ(バリ人)の若い男の子たちは、皆、日本人の女の子が大好き(可愛くて優しそうに見えるらしい)。だからビーチエリアでは特に、若い日本人女性は彼らから "kawaiiねー、どこから来ましたかー?”などとよく声をかけられる。中年の域に入ってしまった私には、もうそんな声もかからないけれど(笑)、クタやレギャンは、若い頃にバリに行ったことのある私と同世代の女性たちにとってはそんな思い出ももれなく付いてくる街である。



Baliのもっとイイところ①
食においても、バリ島は天国!
世界各国の料理はもちろん
オーガニックやヴィーガン、ハラルまで。
高い水準でさまざまな食が楽しめる

バリ島は、昔からいろんな国の舌の肥えた人たちがヴァケーションとして訪れてきた土地なので、バリにいながら、世界各国の料理が食べられ(もちろん日本食も)、しかも美味しいお店がほんとうに多い。
また欧米の観光客はナチュラル志向の人も多いから、どのエリアにもオーガニックのカフェやレストランが存在。さらには他島出身のインドネシア人のためのハラル*料理(=イスラム教徒のための食事)店もあるので、健康志向の食事に困らないのも大きな魅力だ。
ローカル(地元)ワルンのインドネシア料理に飽きても、選択肢がたくさんあるのはうれしい。そして欧米のレストランやカフェにおいても、日本で食べるより、まだまだ安く食べられるから、円安に苦しむ日本人にとって、やっぱりバリは天国なのである。

*ハラル(ハラール)
イスラム語で「許されている」の意。イスラム教の戒律で食べることが許されている食材や食品を指す言葉。対義語はハラム(禁止されているの意)。
飲食を禁止されている主なものとしてアルコールと豚肉(豚肉を使用した加工品も含む)が挙げられるが、禁止されていない牛や鶏の肉でも、屠殺や血抜き、加工の仕方において厳密なルールがあり、それに則っていないものは食べてはいけないとされている。
また、ハラル料理店の中にはヴィーガン動物性食材不使用)メニューを用意しているところもあるので、イスラム教の人々だけでなく、ヴィーガンの人たち(完全菜食主義者。動物性の食事を摂らない)もハラル料理のお店を利用している。

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  • スミニャック

高級なホテルやヴィラも多く、大人の街といった趣。

スミニャックは、レギャンの次(北)に開発されたエリア。クタよりはレギャン、レギャンよりはスミニャック、というように、北へ向かうにつれ、さらに穏やかで落ち着いた雰囲気に。
オシャレなカフェやレストラン、センスのいい雑貨やアパレル、インテリアのショップなども立ち並ぶ。『スミニャック スクエア』『スミニャック ヴィレッジ』といったショッピングモールもある。
繁華街の賑やかさが苦手な人には、このスミニャック、もしくは西側のリゾート地、サヌールがおすすめ。


スミニャックのJL.Kayu aya
日中もそんなに人は多くないので、快適に過ごせる
(JL.=ジャランの略。道、通りの意)
スミニャック、朝のPetitenget Beach
(プティテンゲット ビーチ)


私のバリ滞在記 2024①
いつもウブドしか行かなかった私が
2024年はビーチエリア、スミニャックに滞在
13年ぶりということと、コロナ明けということも重なったからなのか、はたまたどういう風の吹き回しか。これまで常に内陸の村ウブドに直行直帰だった私のバリ旅が昨年から少し変わった。なぜだかビーチエリアにも行きたくなり、最初の2泊をスミニャック滞在にしてみたのだ。
Petitenget Beachから徒歩4分。個室も備えたリーズナブルなホステルに宿泊して(私の好みにドンピシャのとても素敵な宿だった)、朝はビーチを、昼間はスミニャックの街をジャラジャラン<インドネシア語で「散歩する」の意>。そして夕方、近くのビーチカフェ✴️へも行ってみたが、人はそれほど多くなく、騒がしくもなく、想像していた以上に落ち着いて過ごすことができた。
(この宿とビーチカフェは、別の記事にて写真付きで紹介するつもり)

✴️ビーチカフェ
オシャレな海の家といった感じ。プールも備えたカフェレストラン。水着を着たまま過ごせて、お酒や食事を楽しんだり、海やプールに入ったり、ビーチベッドやソファ席でくつろいだり、とにかく一日中のんびり過ごせる。ビーチクラブになると、DJが音楽を流しており、ちょっと騒がしい。

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Petitenget Beachにあるビーチカフェ『Mano Beach House』。居心地最高だった


  • チャングー

いままさに開発が進んでいる、最新の注目エリア

これまでのバリになかったような、最先端のセンスあふれるショップやカフェ、レストラン、スパ、ホテルが次々と誕生しているエリア。しかし一歩奥に入ると、昔ながらの田園風景が広がり、のどかさもありそう。(2025年3月の渡バリでは、このエリアに滞在予定)


バリで使ったら、旅がもっと楽しい!
カンタン!カワイイ!インドネシア語 ①

インドネシア語はローマ字表記で、単語そのものが、なんだかかわいくて覚えやすいのが特徴です。そして発音についても、ローマ字をそのまま読めば、だいたい通じるので、旅行者にはありがたい言語かも。ぜひひとつでもふたつでも覚えて、現地で使ってみてくださいね。バリニーズの皆さんとのコミュニケーションが、より楽しくなるはず!

ジャラン ジャラン Jalan Jalan 散歩する
たとえば、こんなシチュエーションで。
付近の散策に出かけようとしていたところ、ホテルスタッフに、"どこへ行くの?”と聞かれた時に、「Jalan Jalan!」って答える。

jalan
(動詞)行く
(名詞)道、通り 
 → 地図などに書かれている「JL.」は jalanの略。例えば、「JL.hanoman」 は「ハノマン通り」。

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長くなったので、今回は、ここまでにして、次回は空港南部のエリアと東側のエリアを紹介します!




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