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乳がん発覚から約1年

2021年11月。悪性という診断から約1年。
長いようで短い、短いようで長い1年でした。

入院、手術に至るまでのこの期間はとても不安でした。「大丈夫っしょ!」っていう気持ちと「良くない状態だったら。。。?」という気持ちがジェットコースターのようでした。私は温泉が好きなんですが、精密検査のマンモトーム生検後から温泉に入れなくなりました。「気持ちを整わせる時間」でもあったので、そのジェットコースターのような不安から胃の具合まで悪くなってました。

精密検査の結果を待つ期間に、鹿児島・MBC南日本放送さんの番組で弾き語りをしました。

MBC展望スタジオにて

振り返ると。大きなギターを抱えて公の場で弾き語りするというのは、この時が最後となりました。まさか自分が悪性で、手術後のリスクで、生活スタイルが180度変わり、長時間ギターが弾けなくなるとは。

入院して手術して以降は、もう「なるようにしかならない」ですし、お任せするしかない。そして入院中の1ヶ月は病院の中で守られてますから、ひとまずの落ち着きを少しずつ取り戻していけました。

この1年を振り返ると、本当に、なんとも落ち着かない1年でした。誰がなんと言おうとも「入院生活は楽しかった!」っていうのは思いっきり、私の本心です。その後、同じ病院に入院された何人かの知人の感想も「入院が楽しくて、もう少し居たかった」でした。それを聞いて「ですよね?私だけじゃなかった」と、変な安心もありました。

生活が変わる。自分の意思だけではどうにも動かせないことがあり、それを受け容れる必要がある。

「今の私に必要だから起きたのだろう」そう信じることで、ポジティブになり過ぎない前向きさを手に入れながら進んできた。そんなイメージのこの1年。

無論、病気にならないにこしたことはないけれど、なったんだから仕方がない。そう考えたら視点も変わりました。周りも変わりつつあります。大きなギターは、ミニギターにすることで短時間でも弾けないことはないとわかりましたし「病気と付き合っていく」という生活は、出来ないこともあるけれど可能性はまだまだ探っていこうと思います。

この世の中の生きてる人たち全ての人たちに、その人たちの環境下、状況下でのリスクがあります。それを想像したら、私なんて弱音なんか言ってられない!本当にそう思ってます。「そんなことはないから。そういうことは言わなくていい」と気遣ってくださる人もいます。それでも、そう思います。無理はしなくなりましたから、一生のうちにやりたくてもやれないこともあるという前提で、私が私であるうちに、やれることはやっていきたいです。

乳がん罹患が無ければ出会えなかった人とも出会えたこの1年。私に関わってくださった皆様、そしてこれからもその延長線上の「まだ見えていない壁の向こう側」で関わってくださる皆様も。

改めて、ありがとうございます。

参考))) 
1年目のタイミングで、鹿児島・南日本新聞、中元記者が取材してくださいました
↓↓↓↓↓
https://373news.com/_news/storyid/165067/


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