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赤い小さな灯り
今日の教訓:
小さな灯りが心を支えることがある。どんな時も希望を見失わず、目の前の幸せを大切にしよう。
冬の庭先で、ウメモドキの赤い実が風に揺れていた。その姿は、枯れ色が広がる季節の中で、まるで小さな灯りのようだった。「明るい予感」や「献身」という花言葉を持つこの植物は、その実の輝きで寒さに耐える人々を励ましているかのようだ。
人生にも寒い季節がある。何をしても心が凍りついたように感じ、光が見えなくなる時期だ。けれど、そんな時でも小さな喜びや希望の兆しは、私たちの目の前にそっと現れる。それは、ウメモドキの赤い実のように控えめだが、確かにそこにあるものだ。
ふと思い出すのは、昔、友人が落ち込んでいた時のことだ。言葉で慰めることができず、ただ庭の赤い実を一緒に眺めた。その時、友人がぽつりと「なんだか元気が出るね」と笑ったのを、今でもはっきり覚えている。小さなものが持つ力を、あの時初めて実感した。
冬が終われば、また春が来る。その間に、目立たないけれど確かな存在が私たちを支えてくれることを忘れてはいけない。赤い実はその証であり、心を温めてくれる灯りなのだ。