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旅の話

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ただ、街をあるく。自分の目にうつる景色と、においと、音と、空気を大切に、わたしの旅。
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#旅行

旅のおわり、東京。はじまり。

旅のおわり、東京。はじまり。

会社を卒業して、28歳になって、すこしだけ自分のための旅をしました。

オランダ、ベルギー、ポーランド、クロアチア、ボスニア。

▼旅行記

飛行機の中で、

電車の中で、

バスの中で、

美術館で、教会で、

川ぞいのベンチで、

街なかのカフェで、

海をみおろすテラスで、

いろいろなことを考えた。

過去、いま、未来、

生き方、働き方、

自分、友達、家族。

ゆったりと時間が流れて、

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記憶を、ぬくもりを、未来へつなぐ。 - War Childhood Museum in Sarajevo -

記憶を、ぬくもりを、未来へつなぐ。 - War Childhood Museum in Sarajevo -

"戦争はある日突然やってきて、

気づいたときには、

ぼくたちは戦場にいた"

2016年、この本の著者と出会って

いまサラエボに立ち寄ったのは、

彼がつくった博物館に行きたくって。

▼WAR CHILDHOOD MUSEUM

平和学をやっていた身としては

知覧、広島、長崎、沖縄、

アウシュヴィッツ、アンネの家、

負の歴史をつたえる博物館を

いままでたくさん見てきたけど

こんな

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サラエボは中東のかおりがする

サラエボは中東のかおりがする

ドブロブニクからバスにのって

7時間、車窓からの景色は

18時でもう、こわいくらいまっくらだった。

サラエボの街をあるくと

食事も、お土産も

今までの街とは違う中東のにおいがする。

旧市街はいろんな宗教の祈りの場が

徒歩10分圏内に点在してて

ショッピングモールには

いろんな女性のための服がある。

イスラム、オーソドックス、カトリック、ユダヤ

いろんな文化が入り混じってい

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アドリア海の水平線、ドブロブニク

アドリア海の水平線、ドブロブニク

晴れてる。

クロアチアのドブロブニクの旧市街から

歩いて20分くらい。

ママは優しくて申し訳ないくらい親切で

ベッドは大きくて、部屋はきれいで

テラスからは海が見える。

ワインとサラミを買って、夕日を見ながら。

夜はコンサートに行こうか、

でもこのままのんびりしていたいような。

きっと世界で一番いい日なんじゃないかって

毎日おもってる、この旅。

ある人のことを考えてる

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クロアチアビールで一休み

クロアチアビールで一休み

こっちのビールって飲みやすくって

いくらでも飲めちゃうんだよなあ。うま。

クロアチア、発上陸。

ドブロブニク空港は想像よりも

ずっと山だった。

なんもない。

もう夜だから一瞬旧市街に出て

色々情報をてにいれて、

ビールをかって宿にもどる。

明日いちにち、満喫できるように。

晴れるといいな。

空港にお迎えにきてくれたマイケルさんが

ドブロブニクはどんどん観光客が増えてるよ、

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ポーランドを発つ

ポーランドを発つ

この旅がはじまって9日たった。

もうあっという間に折り返しだなあ。

いままで考えてきた旅、という言葉を

つかうのはなんだか抵抗があるくらい

ゆったりと、ぼーっと時間がながれていく。

昨日はアンナという

クラクフのガ仲良しイドさんとランチ。

2年前に私のツアーにたまたま

アシスタントとしてついてくれて

そのときは駆け出しだったんだけど

いまはなんとクラクフで指折りの

優秀なガイ

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晴れがつづく、クラクフ。また会える。

晴れがつづく、クラクフ。また会える。

わたし雨女なんだけどなあ、

いい天気がつづいて、うれし。

昨晩クラクフの街なかで、

わたしの社会人人生で二番目に大切な人とあいました。

(一番はまた今度)

メールじゃなくって直接いいたくて

ここまできてしまったんだけど。

私のかんがえ方や、人生に

ずっとひびいている問いをくれた人。

私がはじめて企画したツアーを、

一緒につくって、育ててくれた人。

悪いときも、良いときも。

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ビスワ川のほとり、クラクフ

ビスワ川のほとり、クラクフ

もう何回目だ、この街、クラクフ。

旧市街の中央広場は初めて来たころよりも

ずっと観光客がふえて

朝から少しにぎやか。

喧噪をはなれてビスワ川沿いまであるく。

こうやって一人でクラクフを過ごすのは初めてで

ベーグルと珈琲をかってぶらぶらしながら

教会にたちよってゴスペルを聴いて

バベル城の高台から街をみおろして

こうやって川の流れをぼーっとながめて

こんなに涙が出るほど美し

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フランドルを東へ

フランドルを東へ

どこまでも牧歌的な景色がつづく

ゲントからブリュッセルへの電車、1時間。

みどりのはらっぱに牛がいる。

ある人のことをかんがえてる。

こうあるべき、な未来の姿よりも、

こうありたい、とおもう未来の姿を

わたしは大事にしたいとおもう。

たぶんそれはいわゆる「正しさ」とはちょっと違って

きっと微妙なずれがいくつもかさなっていて

でもそのずれの中に、

あたたかみとか、人情みたいなも

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パイプオルガンの響き、ゲント

パイプオルガンの響き、ゲント

オランダ黄金期、17世紀。

オランダの巨匠たちはみんな知ってる

栄える者はみんないつか滅びるんだってこと。

晴れた日、ゲント

大聖堂でパイプオルガンを聴きながら

今日もいい朝。

無理やり、新しくスタートするけれど

根っこの自分はやっぱ

変わらないままだなあ。よわっちい。

この教会を建てただれかは

800年後のだれかが、こんなふうに

ちょっとセンチになってるなんて

思いも

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