すき
もちがすき。
小さいころからずっと。
今年のお正月も
三が日は、朝昼晩とお雑煮を食べた。
その合間に、焼いたもちも食べる。
昔からもちに強い。
古賀及子さんの
『好きな食べ物がみつからない』を買った時、
読む前にまず、考えた。
好きな食べ物?
おもち。うん、もちだよ。
もち一択。
アメリカンドッグも
バケットのあんバターサンドも大好きだけど、
もちには、かなわない。
ところがだ、読みはじめると、
あれ?おはぎ?
わたしの好きな食べ物って、おはぎじゃない?と思いはじめる。
よく食べるのだ。
スーパーで、つい買ってしまうのがおはぎ。
半額になんかなっていたら、迷わず買う。
むかし、祖母といっしょにおはぎを作ったとき、
ごはんをつぶす過程で、
ひとくち、口に放り込んだら
あまりのおいしさに手がとまらなくなった。
中身だけでもぱくぱくいけちゃうわたし。
そうとう好きじゃん、おはぎ。
そこから、
さらに読み進めると、おこわが出てきた。
あ!お赤飯!!
わたし、お赤飯にも強い!!と思う。
子どもの頃、小中高、大学と
進学する度に、親戚中に
酒饅頭と赤飯を配る風習があった。
そのとき、わたしは、ひとりで
赤飯の折詰をたいらげていた。
五合だったと思う。
ふむ。もしかしたら、わたしは、
もち米が好きなのでは?
「好きな食べ物は、もち米です。」
これなら、おはぎも赤飯もおもちも
とりこめる。
と、まぁ、そんなこんなで、
この本、読むのにすごく時間がかかった。
本を読みつつ、思考するから。
さつまいもについてもずいぶん考察した。
さつまいもは、毎年、お取り寄せして、
ふかし芋や素揚げにして嬉々として食べている。
大学いももバター焼きもおいしい。
芋けんぴは年がら年中食べているし、
スイートポテトもよく食べる。
飲み屋に行って、さつまいもスティック(フライドポテトのさつまいもバージョン)があったら、
小躍りして、ふた皿は頼む。
そうとうすきと言えよう。
けど、結局、
わたしは、もちに帰着した。
狂おしいほどのもちへおもい。
もちがすき。