焦らない、足掻かない、考えない
最近、また怒涛のように色々とあった。息子の車が故障したり、娘が遠征先で腰を怪我したり、私が職場で腹立たしくも悲しい扱いを上司から受けたり。子ども達のために走り回り、やる気をなくした仕事に悩みながら、毎日の家事と犬の世話をこなし、ドタバタとせわしなく過ごす日々。夫と犬だけは、いつもと変わらず平和に過ごしていて、救いとなっていた。
このせわしない日々の中、できるだけ目の前のことに集中して、ゆっくり丁寧に、と自分に言い聞かせるようにしていた。私はもともとせっかちで、焦ってもいいことはないと知っているのに、元来の性分を変えるのは難しく、とにかくいつも焦っている。でも、焦らず、ゆっくり丁寧に、と自分に言い聞かせられるようになっただけでも大きな進歩。
家での家事も、仕事の業務も、焦らず、ゆっくり丁寧に、目の前のことに集中しようと心がけると、肩の力が少し抜ける気がする。こんなに力んで、急いでいたんだと気づく。そうすると、色々とある心配事や不安も、不満や悩みも、考えても仕方ない、と思えるようになって来た。自分ができる目の前のことを一つ一つこなして行って、後はただ自然に任せるしかない。息子の車や娘の腰がいつ直るのかも、私の仕事をどうして行くのかも、いくら考えたって、どう足掻いたって、すぐには変わらないのだから。
結局、少し時間はかかったけど、息子の車は保証の範囲内ということで無料で修理してもらえて、娘の腰は大事には至っていなかったようで少しずつ回復に向かっている。私の仕事への不満は変わらないけれど、上司にも誰にも余計な文句を言わず、変わらない態度で働いている。そうしていたら、周りの人達が上司より私の方を頼ってくれているのを目にする機会が増えた気もする。
焦っても、考えても、足掻いても、何も変わらない。逆に状況も気持ちも悪化するだけかもしれない。だから、自分ができる目の前のことに集中して、一つずつこなして行って、余計なことをしたり言ったりしないで、ただ自然に任せよう。そう気づいて、しかもそれを実行していたら、心配事や不安も、不満や悩みも、どこかに置いてきたように去っていた。
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