初めての海外駐在 アブダビの住宅事情
筆者は…
2022年よりUAE(アラブ首長国連邦)の
首都アブダビにて駐在生活中。
海外で長く暮らすのは今回が初めて。
30代のママです。
住宅の決定権はある程度会社が握っている
引越し荷物や家具家電について、いくつか記事をアップしたが
その準備に大きくかかわるのが現地の住宅事情。
日本企業の会社員が駐在員としてこちらへ来る場合
家賃など住宅の条件、場合によっては住む物件の指定まで
会社側が決定権を持っている。
もちろん、その代わり家賃も全負担してくれるケースがほとんど。
アブダビの家ってどんな感じ?
アブダビの家賃は高い。
日本の給与水準で単純計算したら「とても自腹では住めない」
という感想が標準的かと思う。
そしてほとんどの場合、家はとても広い。
もちろんアブダビにも超豪邸(王宮か!みたいなの)から、
小さなアパートメントまで多彩な住宅があるが
日本企業が社員のために準備する住宅は、
概ね同じような水準になっていて
個人差はあるが「日本で住んでいた家よりもずっと広くて余裕がある」
と感じる方が多いだろう。
メインの寝室に加え、客用寝室としての部屋もあり、トイレも複数という
「2 bed room」と呼ばれるような造りの部屋に住む方が
多数を占める印象だ。
高層のアパートメントも多く、20階30階以上の部屋も珍しくない。
さらに気候の都合もあるのか、
敷地内にプールやジムを備えている物件も多い。
そんなわけで駐在生活では
日本よりちょっぴり贅沢な家を楽しめることがメリットの一つだと思う。
ただし、どんな高級アパートメントでも、
残念ながら水回りや電気関係の不具合はあるあるで、
そのあたりは日本の高級マンションとは
感覚が違うと思っておいた方が良い。
たとえば日本で高級タワマンに入居して、
初日からトイレの水が流れないとか
窓の隙間から雨水が漏れてくる…なんてあり得ないと思うが
こちらではよくあること。
(特に、アブダビの建物は滅多に降らない雨には弱い)
家賃と、各種工事のクオリティが比例しないのだ、多分。
勤め先の駐在者住居条件を確認しよう
で、そうした物件の中でどこを選ぶかだが、先述のとおり、
指定の家賃の範囲内であれば自分で決められるケースもあれば、
住むエリアがある程度限定されているケース(勤務先から〇〇キロ以内等)、
会社が物件まで指定するケースなど、所属する企業によって様々なので
物件探しをする前に、まずは確認が必須。
家具家電についても、これに関連し
住宅とともに、前任者から引き継げる(引き継がなければならない)
ことも多い。
ちなみに、
サービスアパートメント(掃除等のサービスが家賃に含まれている物件)は
家事担当にとってはとても楽で大歓迎なのだが、
社員の入居を許可していない企業も結構あるようだ。
日本人駐在者は同物件にかたまりがち
先述したような水準で、駐在先のオフィスに通いやすい範囲となると
物件の選択肢が絞られるため
日本人駐在家族の住まいは、ある程度限られてくる。
具体的には
WTC(トップ画像中央の、竹を斜め切りにしたようなビル群)、
Nation Tower, Etihad Tower, Capital Plaza, Marasy, Al Ain Towerなど。
さらに、こうしたアパートメントは
同系列のホテルやショッピングモールと隣接していることが多く、
直結で(またはほぼ屋外を歩かずに)、モール内のスーパーや
ホテル内のレストランにアクセスできるのも、灼熱の国ならではだ。
上記の主要アパートメントであれば、property finder 等、
日本からも閲覧できる不動産情報サイトで、
部屋の写真なども見ることができるので
現地に渡る前の情報としては、ある程度参考になるかと思う。
引越し準備の前にコレを確認
そんな訳で、引越し準備を進めるにあたっての住宅情報としては
① 物件の選択肢がどれくらいあるか(会社がどれくらい決定するのか)
② 家具・家電付の物件、もしくは前任者から引継ぎの家具等があるか
を早めに確認した上で、
日本から持っていくものを決めるという流れになる。
住宅情報に限らずだが、前任者がいて連絡をとれる状況であれば
その方に住宅条件や家具の状況などを確認するのがいちばん確実だ。
※家具や家電の現地での購入先や注意点について
我が家の場合は家具家電付の物件しか経験がないため
有益な情報を持っていませんm(__)m
ただ、駐在者が沢山いる企業からの駐在の場合は、
家具についても取引先がある程度決まっていて、
提示された中から選ぶだけというケースも多いようです。