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能登豪雨支援✕能登町と輪島にいきる人たちと関係人口たちのものがたり。 2024.10.12~14


能登豪雨支援に行こうと思ったキッカケ。

2024.9.21におきた能登半島豪雨から、早3週間が経過。「泥かきは泥が固まってしまう前の1ヶ月くらいが勝負!」と聞くし、折しもこの三連休はスポーツの日! 体動かすなら、能登半島で役に立ったほうが一石二鳥ではないか!…ということで、10/12~14の3連休、3か所で活動してきました💡

「まだ能登半島行ったことないけど、どんな状況なの?ボラ初心者でも役に立つの?」など悩んでいる方々にも、一歩踏み出す勇気づけになればと思い、詳細ルポします。まだまだ鬼のように人手は足りていないので、1人でも多くの方に足を運んでもらうキッカケになれば幸いです🍀

10月初に、いつも現地の赤裸々な情報を伝えてくれる、産経新聞・徳光記者の記事(上のリンク)、能登町に通いつめているJALの熱い男・リサの呼びかけ(下のリンク)等を聞いて、行き先は、「能登町の水田・稲おこしボランティア」と、輪島市街の人たちの心の拠り所「ごちゃまるクリニック&わじまティーンラボ」さんに決めて旅立ちました💡

【拡散大歓迎、能登でボランティア募集します!】 先日の大雨を受け、何か俺にできることがないかと思い、会社の仲間と共に集められるだけの物資を持って能登を駆け回っていました。 4日間で1400kmを駆け回り、能登の「今」を自分の目で見てきまし...

Posted by 上入佐 慶太 on Tuesday, October 1, 2024

非力な私ひとりでは戦力にならないと思い、いつも関係人口議論をしているJVPチームや社内にも呼び掛けてみましたが、集まったのは私含めて3人。皆さん3連休は家族行事もあるしお忙しいのかな^^;。めげずに、下記のETICさんのプログラムに申し込んで、いざ出発!

「この3連休は行けなかったけど、まだチャンスあるの?」という方、上記から概要見ていただけたら、10~11月はやってるので、ボランティア初心者の方も、運転できない人も、能登半島「初」な方も、安心して参加できるプログラムですのでぜひ✨(キャンプ泊なので防寒はしっかり⛄ETICプログラム以外にも多数、募集中プログラムはあるので、末尾にリンク張ります。)

能登半島への往復交通

あまり能登半島来られたことのない方用に・・・一応アクセスのご紹介。
私は運転できないので、いつもどなたかに拾っていただくのですが、車なら、金沢~能登町はレンタカーで2時間半くらい。(のと空港はもっと近い。)
帰りは急がないので、のと鉄道+JR七尾線で、旅情を楽しみながら、ぶらぶら帰ります。穴水駅~七尾駅~金沢駅~神戸まで、乗換含めて7時間旅ですが、1月からの6往復ですっかり慣れました♪ のと鉄道から見る七尾湾(内海)は穏やかで美しいですよ✨

今回のボランティア先は、能登町の水田3箇所と、輪島市中心部。(地図の🌾マークです)

1日目は、能登町の集落で稲の手刈り。

運転ありがとう♪到着しました!

他の皆さんは、AMから作業。私たちはPMから合流。
なので、お昼に合流すると、いきなり、栗ごはんと豚汁のお出迎えが…😲!期待していなかったので(お昼は食べてきた)、栗の美味しさに泣ける。。。しかも後で、獲った栗の大きさを見せてくれました!

水田は一面こんな感じで、ほとんどが倒れてます・・・。手刈りで救えるのはごく一部。(翌日お手伝いした農家さんは、7割は機械が入れ、3割は手刈りor諦め、と言ってました。)

黄金になびく、美しい稲穂🌾🌾🌾 能登半島の車窓はホントに稲が多いです。ちょうど、豪雨の前の週も雨で1週間収穫を見送ったのがアダに・・・という農家さんも多かったようです。

こんな感じに、土がえぐれてるのか、流れ込んできたのか、よくわからない状態。

初めて手にする、手刈り用の「鎌」。よく切れます!

機械で収穫できない、泥水が入った水田で、1株1株手刈りをします。稲の1株は、ちょうど手の平ひと掴みで束ねられるサイズ。よく考えられてますよね◎

これは何を判別しているのかというと・・・

これはきれいな稲穂。

これは、泥水に浸かって時間が経ってしまって、芽が出ている稲穂。こういう穂は、味が落ちるので、除外します。この見極めが結構大変💦
芽が出てないものは、通常の稲よりも水分たっぷり、ふっくらして、美味しいお米になるのだそうです◎(自分で刈ったのを食べたい!)

サクサクと作業してるように見えますが、気を許すと、「ズボッ」っと長靴が膝近くまでハマって、自力で抜け出せなくなることも・・・^^;
なので、稲に辿り着くルートは、「ズボッ」とならないルートをそろそろと選んで・・・慎重にせねばなりません。

1時間も経たないうちに、東南アジアのスコールか!と思うくらいの雨!
「木陰に逃げ込んで!」と言われて避難してましたが、数十分経つと、びしょびしょに^^; 木の枝も、一定量超えると、雨よけにならなくなるということを学びました。

スコールに耐え切れず、軽トラの荷台に乗って一時退散💦「憧れのとなりのトトロのお引越し風景みたい♪」と皆でキャーキャーはしゃいでしまいました^^;

雨が去ってひと安心ですが、石川のお天気は信用ならないので、雨具を着てやることにします。(最初から着とけばヨカッタ・・・)
「おじい!これ、どこに運ぶの?」と元気に呼びかける、お孫さんとの掛け合いも、また楽し♪

最後は晴れて、達成感たっぷりの笑顔✨(この日は、田んぼ班と、家屋のゴミ搬出班の2班に分かれて作業をしました。)

今日の宿泊場所は、今は「能登ボランティアキャンプ」として、ボランティア・インフォさんが運営してくれている、「やなぎだ植物公園」です。とってもキレイなキャンプ場で、びっくりしました!


テントを自力で張るなら500円!・・・と言いつつ、張り方がまったくわからないので、手取り足取り・・・教えてもらいました。

場内のレストランが貸切だったので(神戸の大学生が、団体で来てました!えらい!)外の8番らーめんさんへ。震災初期の頃と違って、地元のほとんどのお店は営業しているので、しっかりと地域のお店で飲み食いしてお金落としてあげましょう◎

圧巻だったのは、この星空・・・✨✨✨
夜3時にトイレに目が覚めると、このカメラには映らない、プラネタリウムよりも多いんじゃないか?!というレベルの満天の星が!流れ星もいくつか見えました!後から知ったのですが、月が沈んでからのこの時間帯が一番見えるとのこと。だから、夜寝たときと全然見える星の数が違ったのか!(そんなことも知らない私、都会っ子だなと改めて・・・)

2日目は、能登町の別の集落で稲の手刈り。

今日はまた別の集落の田んぼに行きます。2日目から合流のファミリーもいたので、こんなに大勢に!

田んぼの畦道に、朝露にキラキラ光る、美しい巨大ねこじゃらしが!(なんというんでしょう?)

オクラなども育てていらっしゃいます。

まずは、川沿いの田んぼに流れ込んだ、流木撤去。ここの稲は全滅なのですが、機械で撤去するにも、太い流木は、機械の刃を痛めてしまうから取り除かないといけないのです。

その後は、もはや2日目で慣れた、稲の手刈り。昨日のとこほどは倒れていないので、芽は出ていません。

サクサク刈って、畦道に積んでいきます。その後広げて少し乾かしてから、「稲架(はさ)掛け」にします。

今日はめちゃくちゃ人数多かったので、あっという間に最後の5株に!

途中休憩で、いちごのゼリーが🥰美味しすぎる!帰りには、どっさりの冷凍いちごも🍓🍓🍓

休憩ついでに、トトロに会いに行きました◎

お孫さんを喜ばせるために造ったとのこと。構造の質問が多いので、後から設計図(解説書)を描いたのだそうです!

皆で手刈りした残りの乾いたところは、機械が入れるようになりました◎

さっき畦道に積んだものを、「稲架(はさ)掛け」できるように、小さめの束にして、根元を稲の茎で括ります。(昨日はビニル紐だった!)

「食べる通信」創始者のおひとり、本間さんファミリーと談義しながら手仕事♪

完了!

奥様のチエさん、みんなが来てくれなかったら、途方に暮れてやる気が起きなかったけれど、これで目途がついたので、明日からは家族で頑張ります!元気をありがとう!と。一番うれしい言葉ですね♪

キャンプ場に道具を返しに帰ってきたら・・・

なんと、地元で大人気のピザ・パン&子供の遊び場の「ケロンの小さな村」の移動販売車が、キャンプ場に✨玄米パンも、ブルーベリースコーンも、やば美味しかったです🥰村内でつくった米粉でできています!(明日、ケロンのお手伝いに行くとはこのときは露知らず・・・)
https://keronmura.wixsite.com/noto/

さて、7月に皆で担ぎに行った「あばれ祭」の記憶も新しい、宇出津(能登町の中心部)のいやさか広場へ。

八坂神社へお参り。

あばれ祭りで黒こげになった神輿が鎮座されていました。

遅めのお昼は「紅寿し」さんへ。今日は定休日だったみたいなのに・・・リサさんが頼んだら、シャリをわざわざ頼んで、冷まして、握ってくれました!

待ちきれない・・・(テレビ画面にはこの時、阪神×DeNAのCSが!)

2400円でこのボリュームは・・・豪華すぎます!トロも、イカも、かんぱちも、美味しかった🥰今日何回目のグルメでしょうか・・・

穏やかな宇出津の海。空気がキレイです!

寿司の後は、能登町に来たら外せない、「マルガージェラート」へ!そう、世界的なジェラート職人で、能登愛が強すぎて、珠洲の塩、搾りたての乳など、能登中の絶品食材を贅沢に織り込んだ、柴田さんの有名なジェラートの本店です!

いつか来たかった念願の地は・・・想像と違いました!世界から人がやってくる、キラキラした店舗だと思ってましたら、とっても簡素な、牧場の横にどこでもありそうな構え。でも駐車場は満杯!

頼みたい味が6種類ぐらいありましたが・・・
ここで、「能登ローカルシフトアカデミーOBチーム」の皆とも合流したので、食べ比べ!(10種類ぐらい食べたかも?)

個人的ランキングは、
①お米の粒感が美味しい、新米コシヒカリ ②能登いちじく ③グランピスタチオ ④マスカルポーネ&オレンジバニラ ⑤栗 ・・・かなぁ! 


明日の朝、能登LSAチームでお手伝いする、ケロンの現場確認です。

今朝ぶりの再会!かぼちゃスープをいただく。

明日朝の作業内容を確認◎

健康にイイモノしか入っていないお味でした◎

すべて上乗さん手作りの村。1つ1つが可愛い。

また明日!

今日のお宿は、塩谷寺です。トンネルの向こうは崖崩れ・・・。

塩谷寺さん自身も、被災したままの姿が痛々しいのですが・・・泊めてくださいました。

昔ながらの銭湯、湊湯。人懐っこい猫とともに。

皆さん、2~3年前の「能登ローカルシフトアカデミー」の卒業生!こうやって、年何回も集まっていらっしゃることが素晴らしい✨能登町役場の灰谷さんも、こうやってまた集まれることに、感慨深げでした◎

3日目の朝は、能登町ケロンの水路復旧作業。

なんと早朝から、「あばれ祭り限定版ビーバー」を持った、小川勝ちゃんが✨サプライズ過ぎて、めっちゃ元気もらえたのに、「元気もらえたわー!」と帰って行きました◎あばれ祭りではお世話になりました😊

裏面には、スポンサー名(企業&個人)がずらり!支えられてます!

昨夕お邪魔した「ケロンの小さな村」の水路復旧。私は原形が想像つかないのですが、太くて、子どもたちが安心してシャバシャバ遊べる小川が、土砂で3分の1くらいの流路になってしまったそうです💦

いなっちが、パイプの目詰まりを起こしている箇所を発見!開通!「前はこうなってた」という記憶が素晴らしくて、さすがです!!

上乗さんの、見事すぎるユンボ捌き!私たちが居なくても、ユンボが解決してくれそうにも見えましたが、「でもやはり援軍がないと、着手する気が起きなくてね・・・ありがとう。」と言ってくださって、沁みました😢

この日は泥水が流れてましたが、翌日には、清流が戻ったそうです✨

3日目のPMは、輪島市街の泥かきに、ごちゃまるクリニックを訪問。

もう1箇所、どうしてもお邪魔したいところがあって、一路バスで輪島へ。のと空港~輪島間は、バスも頻発していて30分と近くて行きやすいのです!(のと空港で、あれ、見慣れた方々がいる?!と思ったら、経産省大臣の到着を待つ、石川県庁の皆さまでした^^;)

輪島駅。廃線して久しいのに、「輪島駅」が町の玄関口というのは感慨深いです。

踏切とか遺構もそのまま。駅裏の「漆の里」玄関は激しく痛んだまま。

1月の震災の爪痕と、9月の豪雨の爪痕が、ミックスしているような状態があちこちに。道路上の土を見ると、かなりの広範囲が浸水したことがわかります。

石川県庁の4月の「のと未来トーク」でお世話になった「輪島高校」。10年・20年ぶりの再会に湧く同窓生も多く、ものすごい熱量の会場だったこと、昨日のように思い出します。

道路脇にもまだまだ流木が。

「ごちゃまるクリニック」に到着!

そう、4月初のETIC企画、能登支援に今後関与したい大企業担当者の視察ツーでお邪魔した際に、1階のクリニック+2階のわじまティーンラボを運営する、小浦さんファミリーの熱い思いに触れ、震災からの再起に何か力になりたい!と思っていたところ、まさかの、豪雨での全面浸水・・・。何の力になるかわからないけれど、とりあえず、小浦さんの顔を見て声掛けに行こう、と思って来てみました。

クリニックの中は、内装工事業者さんが入り、大々的に工事が進んでいる様子!前庭には、泥を被ったゴミの山・・・。まず分別してトラックに乗せます。次は、クリニック内の泥かきに使った、大量の道具やケルヒャーなどを、倉庫にまとめます。

昼休憩でお散歩。以前、黒焦げの山だった「輪島朝市」は、一面黒→灰色(撤去後のガレキ)に変わっていました。陸前高田の「奇跡の一本松」を思い起こさせる風景です…。


さて、午後は、ごちゃまるクリニックの近傍家屋の「床下泥かき」です。私たち2名+山本亮さんの「のと復耕ラボ」から派遣されてきたグループと一緒に作業することになりました◎(いつもお世話になってる、「のと復耕ラボ」さんとひょんなご縁。)宮城・福島・埼玉・金沢・・・、遠方・近場、いろんなところからの混成チームです!

床下はめちゃめちゃ狭い・・・。床上も元々泥だらけだったそうなのですが、先週のボランティアさん達が、キレイにしてくれたそうです。もともとクリーニング屋を営んでいましたが、数年前にやめて、機械も搬出。子供たちが遊べるようにと、キレイにリフォームしたばかりとのことでした・・・。

スコップで掻き出した泥を、チリトリ経由、土のう袋に詰めます。詰め込みすぎると、持ち上がらなくて腰痛めますので要注意^^;

2021富山県アンバサダーをしてくれていた奥田くんも大活躍✨

腹ばいで泥かきだしても、笑顔の泥んこ女子、素敵です✨

これだけ貯まりました!

ひろしま支援チームのトラックがやってきたので、皆で慌てて詰め込みます!ぶん投げて載せてます。みんな威勢良くて元気!

ちょっとひと段落して達成感◎

最後はブルーシートも、お家の床も土間もキレイに✨

歩いてすぐのところに、「輪島カブーレ」がありました◎たくさんの施設が、この界隈、分散型でたっています。

震災後すぐ再開し話題になった銭湯は、「今日もわいています」。

しかしそんなカブーレさんにも、この建物は全面泥水が流れこみました…。

まとめ・感想

3日間を振り返って、「楽しかった✨美味しかった✨」という言葉しか出てこない私。今、奥能登に行って「楽しかった!」と言っていいのか?という悩みは誰しも持っていると思います。

そんな悩みを吹き飛ばしてくださったのが、能登町のスーパーコーディネーター・森 進ノ介さんと、JALの熱い男・上入佐さん。森さんご自身移住・転職者で、これまでご自身が地域と個人の接着剤となることで、300名以上の移住を実現してきました!彼は、「ボランティア入口でも、思いっきり美味しいものを食って飲んで、釣りして遊んで、能登を大好きになって帰ってもらいたいんだ」と言います。

今回は、(土)(日)(祝)3日間、各々違うコミュニティ、チームの皆さん × 能登町や輪島市の熱い地元の方々とご一緒しましたが、それぞれが一緒くたのチームになって作業して、期待していなかった里山のごちそうお差し入れもあり、すごく一体感がありました!

私はサッカーが好きなので、泥んこになって、敵味方関係なく一気に友達になれる、ラグビー、サッカー、野球などのスポーツと、すごく似ていると思いました。作業休憩中には、お家の方から、「ホント豪雨の時は放心状態だったけど、元気出てきたわ~」と話しかけていただき、ほっこりしました。なので、そういうチーム作業、触れ合いを求めている方には絶対楽しいので、ぜひぜひ参加いただきたいです💡

参加したい方への参考URL

🚩ETICさんのプログラムは10~11月延長して組まれる見込みです。初心者も車運転できない人も一人で参加する人も安心して参加できると思います◎

🚩能登復興ネットワークNRNでも、随時各所で募集してます!

🚩3日目に同じチームで活動した皆さんは――
輪島三井の山本亮さんの古民家「のと復耕ラボ」に宿泊し、現場マッチングして送られてきたチームでした。その日の需要に応じて、どの現場へ何名、とチームを組んでくださいます💡詳細はこちら👇

🚩もちろん、王道は石川県の災害ボラ、農水ボラもあります。申込み開始日が決まっているので、まずはLINE登録しておくと通知が来て便利です!

🌳輪島のごちゃまるクリニック(今再建に向けてクラファンされてます!)

🌳わじまティーンラボとは?

🌳2日目ご一緒した「能登ローカルシフトアカデミー」卒業生の皆さんはめっちゃ仲良い!関係人口の必要性・KPIとか言われる世の中ですが、最良の防災対策は、事前の関係人口づくりと、1月からずっと痛感してます◎(地域に地域初心者も呼び込む誘い役・接着剤にもなってくれるのが、関係人口)

以上、ひとりでも多くの方に足を運んでいただくキッカケになれば幸いです。

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