会社を辞めたらこうなった〜8日目〜
4月11日、会社を辞めて8日目。
どこにも出れない、そして誰とも会えない。
そんな毎日がちょっと辛くなってきた。
今日は、昨年お世話になった、安宅和人さんの「シン・ニホン」をパラパラと見返しながら、「コロナが収束した後ってどうなるんだろう?」ということを考えていた1日だった。
良書なので、まだ読まれてない方はぜひ!
ということで本日は2030年について妄想してみる。
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「会社を辞めたらこうなった〜8日目〜 『2030年(前編)』
2030年。「コロナ」騒動から、あっという間に10年が経った。
コロナの後、私たちの生活は少しづつ変わっていった。
・仕事
大企業は率先して「テレワーク」を推奨し、働き方を変化させていった。
テレワークが出来ないと言われていた、研究職や工場でさえ、自宅から現場にある機械を動かして、出てきたデータを分析するのが中心になっている。
全ての企業が「テレワーク」に移行したわけではなく、中小を中心に、一部の企業は、まだ「NONテレワーク」を貫いている。
10年前は、チームメンバーと顔を会わさないことが違和感だったし、寂しさを感じた。
今は、チームメンバーと顔を合わせるのは、週一のオンラインミーティングと年に1度の集合研修という名の交流会。
チームメンバーは各々好きなところに住んでいて、中には海外からリモートで働く者もいる。
テレワーク推奨により、都市から出たのは一部のメンバーだけで、ほとんどはまだ都市に残っているようだ。むしろ年々都市に人が集まってきている気がする。
打ち合わせで相手のオフィスに行くことはほぼなくなったし、リアルオフィスを持たず、バーチャルオフィスを借りている会社も増えてきた。
各駅の近くには、ミニシェアオフィスがあり、ちょと気分を変えたいときには家から徒歩5分のミニシェアオフィスを活用している。
・生活
生活面で言うと、女性は出産後も働くのが「当たり前」になった。共働きの家庭が増えるにつれ、家事はアウトソーシングするのも珍しくなくなった。
日々お掃除ロボットが走りまわっているし、週に1度は「家事代行さん」が来て、掃除、洗濯、料理と全てをやってくれる。
・趣味
趣味の旅行でも変化があった。アプリ1つで、シェア自動車が玄関の前までやってくる。自動車はもちろん無人自動運転で、乗りこむだけで、寝ていても、目的地まで乗せていってくれる。
寝台列車ならぬ、3段ベットの寝台バスも登場し、学生さんたちが移動する際の強い味方になった。
昔は音楽をかけながら運転したり、助手席の子と話したりするのが旅行の楽しみの一つだったが、それもすっかり無くなってしまった。
コロナと高齢化の波を受け、「バーチャル世界旅行」がプチブームになり、SNSの発達により、世界の絶景は「見たものを確か目に行く作業」になった。
だから、最近の旅行は、「その場所でしか出来ない、食や体験」が主流だ。
中編に続く。