会社を辞めたらこうなった〜21日〜
4月24日、会社を辞めて21日目。
「学生✖️座談会」就活オンラインイベントの登壇者として誘っていただいた。
著名人の方々とご一緒させていただくのはちょっと緊張する。
ありがたいことに、新卒の就活を経験したのはかなり前だが、今でも後輩からES指導や就活相談の話をいただく。
実は、会社を辞める前に自分の市場価値ってどれくらいなんだろう?
と思って、少しだけ就活をしていた。
明日のイベント前に、今日は「市場価値」について。
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「会社を辞めたらこうなった〜21日目〜『市場価値』」
昨年、会社を辞める前に自分の「市場価値」が知りたくなって、
少しだけ就活をした。
「履歴書」に自分の職業ややってきたこと。身に付けた技能(特技)などを書いていく。
・一部上場企業に新卒で就職。
・基礎研究所配属。
・某国立大研究員派遣。
・経営企画部に異動。
倍率の高い研究職を勝ち取り、20代の内に会社の中枢である経営企画部に異動。転職斡旋会社の方には、「綺麗なキャリアですね!」と言われた。
(あくまで紙面上は・・・)
経歴の次に「身に付けた技能(特技)」を書き出しているとふと手が止まる。
「あれ。一般社会に通じる技能、身についない・・・」
研究員として働く中で身に付けた技能で、人より少しうまくできたのは
「採血」「経口投与(細い管で、食べ物を直接胃に入れる)」。
(*昔の話で現在動物実験は行ってません。)
マウスを相手にしていたので、とっても細い血管からスムーズに血を抜くことができるし、逃げ回るマウスをヒョイっと片手で掴むこともできる。
これが、上司よりも少し早くて上手かったこと。
その他だと、凶暴なラットを手懐けることができるし、
冷凍になった細胞を生き返らせて増やすことも、抗体を作ることもできる。
けど、室内外で逃げ回るマウスを退治できるわけでもないし、
医師や看護師の資格も無いので、人に対して採血ができるわけでもない。
コロナの流行で、「抗体」を作れる技術は重宝されるかもしれないが、
そもそも研究職の求人はほぼない。
経営企画のキャリアが長いわけでもなく、
他の人より長けてることが見つからなかった。
「いったい私は社会にとって、何の価値があるんだろう?」
と手が止まった・・・
・プライベート
仕事から少し離れて考えると、「行動力」と「発想力」は
人より少し高め。
思いたったらすぐ行動。
研究所では珍しく、社会人になってから旅行に行き始め、バックパック背負ってフラフラしてたし、「明日北海道!」と言われも「はーい」という、すぐそこのコンビニ行くくらいの感覚で行くことが出来る。
シェアハウスの立ち上げも面白そうだから「やってみよう!」で始めたし、「みんな喜ぶかも!」で本屋cafeやったり、旅行企画したり、考えてやっての繰り返しで、コツコツ続けている。
会社員ならぬ予想外の動きをしすぎて、会社でも、会社員の友達からも「変人」というスタンプを押されていたし、「行動力」と「発想力」が履歴書で役立つかというと、そうでなはい。
一般的な会社員と考えが違う(変人である)ことにもかなり悩んだ。
そもそもじっとできないのは、「行動してない=価値がない」でみんなから必要とされなくなるのが怖くて、常に動き続けている部分もある。
・市場価値
そんなこんなで「一般受けする特技もないし、私って社会から必要とされてないんじゃないか・・・」
と履歴書を書きながら思い悩んでいた。
けど不思議なもので「『変人』が欲しい!一緒にやろうよ!」という変わりものがいたり、「私よりできるからこれお願いしたい!!」と自分が得意だとは思ったこともないことを頼まれたり。
自分では思いもしなかったところから声をかけられる。
自分で見えてるところと相手が見えているところは違う。
自分が見えていないところでも相手は見えていたりする。
これから自分の良いところを見つけられたらいいなと思うし、
明日来る就活生の子の中で、私のように自分に自信がない子の、
自分では見えてない良さを見つけられたらなと思う。