面白いけど人に勧められないゲーム「Tiny Toon Adventures: Buster's Bad Dream」が爽快で難しいから好きという話
唐突ですが、Tiny Toon Adventures: Buster's Bad Dreamという2Dアクションゲームの話をします。ちょっと前にTwitterで「面白いけど人に勧められないゲーム」が話題になっていたので挙げたのがきっかけです。
このツイートだけではあんまり伝わらないので文章を書く練習がてらnoteにでも書いてみようかとなりました。ほぼ2Dアクションゲームの挙動とか仕様の話になるので、そのあたりに興味が無い方には退屈な内容かと思います。
「面白いけど人に勧められないゲーム」はTogetterにまとめられています。マニアックなタイトルが並んでいて面白いですよ。
Tiny Toon Adventures: Buster's Bad Dreamとは
Tiny Toon Adventures: Buster's Bad Dreamは2002年にヨーロッパで発売されたゲームボーイアドバンスのタイトルで、シューティングゲームの「斑鳩」で有名なトレジャーが開発していますが、日本未発売。
※2005年に北米でTiny Toon Adventures: Scary Dreamsという名前で発売されていて、私が持っているのはこちら
戦闘がメインの面クリア型アクションゲームで、キャラクターが成長して性能が上がるような仕組みも無い純粋な2Dアクションゲームです。パスワードコンティニュー制でバッテリーバックアップはついていません。
超シンプル!
吹き飛ばし攻撃が気持ちいい
で、このゲームの特徴は、自キャラの基本攻撃が大胆に高性能なところ。
一般的なアクションゲームで自キャラが敵を攻撃した時、敵側は少しノックバックするぐらいのゲームが多いと思うんですが、このゲームは通常攻撃のパンチで敵を画面端まで吹き飛ばせます。こんなに大胆な通常攻撃は珍しいんじゃないでしょうか。(吹き飛ばさないパンチもあります)
横方向だけではなく上方向へ吹き飛ばすアッパーもあります。
しかも、攻撃が当たった敵自体にも攻撃判定が付き、吹き飛ばされている敵に当たった他の敵は同じ方向に吹き飛ぶ様になっていてめちゃくちゃ強いです。こればかり出していればすぐクリアできるのではないか?と思うほど。
簡単なゲームではない
自キャラをここまで高性能にしてしまうとゲームを難しくするのが困難なのでは?と最初思ったのですが、
――といった具合に難しくなってきて、ちゃんと歯応えがある作りになっています。多分面クリア型のゲームでないとこれを成立させるのは難しそう。
攻撃を受けてもやられモーションにならないハイパーアーマーっぽい状態の敵がいるのも厄介で、安全に倒すには遠くから他の敵を吹き飛ばしてぶつける必要があります。
難しさの中にある爽快さ
簡単そうに見えてしっかり難しくデザインしているだけでも凄いなと思うんですが、ここからがこのゲームの一番好きなところです。
それは、ハイパーアーマーでサイズの大きい敵が出ること。順当に難しくなっていて厄介なようにみえるんですが、実は他の敵を吹き飛ばしでぶつけるとすぐ倒せちゃいます。なぜなら、
――という特性が合わさって、吹き飛ばされてきた敵が長時間重なり続けて莫大なダメージが入るからです。
こんな感じでダメージがバカスカ入ります。
敵にダメージを当てた時に出てくる数字はその敵の残り体力を表していて、自キャラのパンチ1発の威力は10なので、体力150の敵がほぼ1手で倒せているということはパンチ15発分ぐらいの威力が出ています。気持ちいい。
この仕様、難しさの表現の延長で爽快さも兼ねているところが凄いと思いました。
と、上の動画はご褒美みたいな場所なんですが、サイズが大きい敵はその分射程が長く攻撃力も高いので、攻撃を受けないようにうまく他の敵をぶつけるのはリスクとリターンがそれぞれ大きくて面白いです。
まとめ
他にも好きなところが沢山あるんですが長くなるので終わります。
海外のキャラクターゲームだし、日本で発売されていないので今から入手する事も難しいし、良くも悪くも大変シンプルなゲームなので幅広い人にはお勧めできないけれど、爽快さと難しさを少ない仕様で実現しているゲームデザインが美しいと思うので私はとても好きですという話でした。シンプルで奥深いゲームって良いですね。
おわり。
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