「旬のある暮らしを共に分かち合う」ために。/柴海農園
「野菜の旬に合わせた食生活をすることが人間にとっても豊かな生活だと思うんです」
こう語るのは、千葉県印西市にある柴海農園の代表、柴海祐也(しばかい・ゆうや)さん。
柴海農園のテーマは「旬の暮らしを共に分かち合う」。野菜の旬を感じることで四季を感じ豊かな生活を送る。柴海農園が、お客さんとその価値観を共有するために行っていることについてうかがいました。
書き手:岡 優成
農家の息子だけど新規就農。
柴海家は、代々農業を行ってきた家系で、柴海農園を営む祐也さんは16代目。ご両親は過去に柴海農園とは別にトマト農家を経営していたそうだ。
大学時代に学んだ有機農業を生かしたい、いろんな野菜を作るのが楽しいという想いから、当時ご両親が経営していたトマト農家ではなく、空き地や耕作していない畑を借りて1から開墾しスタートした。
「”農業”という職業は継いだけど、新規就農のような感じですね」と柴海さんは明るく語る。
「旬のある暮らしを共に分かち合う」ために。
「野菜が自然に健康にできるのが旬の時期で、それに沿った食生活をすることが人間にとって豊かなことだ」と語る柴海さん。どうやら、人間が豊かに暮らす秘訣が、”旬”にはあるようだ。
流通が効率化して、北海道で収穫された野菜も1日で東京へ届くようになった今、スーパーでは1年中同じ野菜を買うことができる。
そんな便利な世の中で、「旬のある暮らしを共に分かち合う」というテーマを持つ柴海農園は、野菜との1年に1回の出会いを楽しみ、旬の野菜を食べることを大切にしてお客様への直接の販売に注力している。
定番メニューは定期便の”やさいセット”。
柴海農園で栽培された化学農薬を使っていない旬の野菜を定期的に食べることのできるサービスだ。想像するだけでお腹が「ぐうぅ」となりそうだ。
この”やさいセット”は、2009年に農園のある印西市で2000枚のチラシをポスティングして、10名のお客さんからスタート。地元のマルシェや直売所などで販売しながら告知を重ね、今は250名を超えるお客さんに愛され、柴海農園の収入の約半分を占める大人気の商品になった。
「ファンの方に長く食べてほしい」と語る柴海さん。
そんな柴海農園のInstagramのフォロワーは約2000名。SNSをきっかけに野菜を買いに来るお客様がいたり、個人だけでなく飲食店からの依頼があったり、「届くべき人に届けることができた」と柴海さんは語る。
「旬のある暮らしを共に分かち合う」ための柴海農園の取り組みは、どんどん進化し続ける。今年11月からは、オフィスや自宅で料理人が野菜たっぷりのランチを作る「農家発 出張料理サービス」が本格スタートする予定で、現在トライアル期間中だ。
農家の「希望の光」に私たちはなる。
「理想を求めつつ、経済的にも豊かになること」
これからの夢を語ってくれた祐也さんは、真っ直ぐだった。「やりたいことをやって経済成長が成り立つこと、そして、それを真似する人が多くなり、自分がいいなと思う世界が波及していくのを垣間見れたら嬉しい」と語る祐也さん。
出張農園サービスの他に、キッチンカーをやりたいという夢など新しいことにどんどん挑戦していく柴海農園。
「農家にとって勇気を与えられる存在になれたらいいですよね」
と語る柴海農園の代表の背中に希望の光が灯っていたことを私は忘れない。
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⚫︎定期便のやさいセット:https://shibakai-nouen.com/vegetable_set
⚫︎柴海農園 直売
毎週水曜日 10時~12時
毎月第3土曜日 10時~15時
⚫︎柴海農園ホームページ:https://shibakai-nouen.com/
⚫︎柴海農園インスタグラム:https://www.instagram.com/shibakainouen/
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