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アンリ・ルソー

略歴

1844 フランス西北部ラヴァルで生まれる
1871  結婚し27歳でパリの入市税関に就職
1884 画家を目指して絵を描き始める
1985 サロンへ応募するも落選
          翌年も出品するが評判は散々
1893 退職し画家へ専念
1905 『飢えたライオン』
1908 ピカソのアトリエ『ルソーを讃える会』
1910 アンデパンダン展『夢』 66歳で死去


作品

『カーニヴァルの夕べ』1886年(ピサロ賞賛)
『戦争』1894年(アンデパンダン展)
『女の肖像』1895 年(ピカソ購入)
『眠れるジプシー女』1897年
『ベルヴュの丘の片隅、秋、夕暮れ』1902年
『飢えたライオン』1905年
『陽気ないたずらものたち』1906年
『蛇使いの女』1907年(インド旅行の話より)
『虎と水牛の闘い』1908年
『日没の森の風景』1910年
『夢』1910年(称賛された)


添文やインタビューなど

「戦争とは恐ろしいものだ。絶望と涙と廃墟をいたるところに残し通り過ぎていく」

1894年 『戦争』添文

「もし王様が戦争を始めようとしたら、母親が出かけていって断じて止めなければいけません」

ルソーの語り

田舎に行って、あの太陽と緑と花々を眺めるとき、私はしばしば「これは私のものだ、全部さ!」と、独り言を言うなんて信じられますか?それはともかく私にしては少々大胆でしょう、どうですか?

『コメディア』インタビュー

あの温室の中に入り込み、エキゾチックな国々の奇妙な植物を目にすると、私は夢の中に入ったかのように感じるのです! 自分がまるで別人になったかのような…

『コメディア』インタビュー 温室のジャンル

ヤドヴィガは気持ちのよい眠りの中に
静かに眠り込み
考え深げな蛇使いが奏でる
ミュゼットの音を聞いていた
その間月は映していた
花々や、緑がかった木々の上に
笛の陽気な調べに
耳を傾ける茶色の蛇たちを



実際作品には説明が必要じゃないかと思いませんか?人々は自分たちが見ているものを常に理解しているとは限りませんから

『夢』添文と『コメディア』インタビュー

読んだ本

『楽園のカンヴァス』原田マハ
https://www.shinchosha.co.jp/book/125961/
(第25回山本周五郎賞受賞)

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――

新潮社サイトより


『アンリ・ルソー【自作を語る画文集】楽園の夢』(八坂書房)


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