食を面白く学ぶたべものラジオ/ポッドキャスト

少し変わった経歴の料理人兄弟がたべものの知られざる世界を様々な角度から深ぼる食のポッドキャスト番組です。2021.7〜 お店は静岡県掛川市、掛茶料理むとう(https://kacha-muto.com) たべものラジオ https://tabemonoradio.com/prf

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最近の記事

田舎の星空と暮らしの豊かさ。

なんとなく今日は空が暗いなあ。職場と自宅の距離はほんとうに僅かなのだけれど、消灯した夜の屋外の暗さに気がつくことが有る。天気が悪いときは、案外明るく感じる。街の灯りが反射しているからだろう。田舎とは言え、少しくらいは街に明かりがあるのだ。都会ならば、もっと明るいのだろう。 真っ暗だな。そう言えば今日は新月だったかしら。月齢を意識することはないのだけれど、晴れた日の夜が暗いときにだけ新月であることを感じる。なるほど太陰太陽暦というのは、実に合理的だ。カレンダーがなくても今日が

    • 「正しさ」という呪縛とクリエーション。

      「利休好み」という言葉がある。茶事に関する所作や、茶器、花に料理。実際に千利休が好んだとされる趣向だったり、いかにも利休が好みそうな風情というものだったりする。なんだか、とても興味深い。 ともすると、利休好みこそが正解のように思えてしまうかもしれない。けれども、弟子の古田織部も、その継承者である小堀遠州も、それぞれに自分なりの茶の湯を展開している。師匠の教えを踏襲すること拒んでいるかのようだ。美意識というのは、そういうものなのだろう。師匠の教えを引き継ぎつつも、自分なりのも

      • 個人的な食の原点。味噌汁愛を語る。

        たべものラジオの最初のシリーズは味噌汁だった。味噌ではなくて味噌汁。ある意味トリッキーなスタート。順当に進めるならば、味噌や出汁についての話が先に来る方がわかりやすいかもしれない。にも関わらず、味噌汁が最初だったのには理由がある。理由というと大げさか。思い入れがあると言ったほうが良いかもしれない。 父は料理人で、母は父が営む店の女将。まだぼくが幼い頃は、町中でカウンター割烹の店をやっていて、営業のメインは夜だった。詳しいことは知らないけれど、当時の常連客や父のことを気にかけ

        • 生活文化や技術は、その地の気候や地形が作り出した。 2024年2月5日

          地球上の多くの人が気にかけているだろう、地球温暖化。数字で見なくたって、個人的な記憶の中でもはっきりわかる。小学生の頃の記憶や、20代の頃の記憶を思い返してみると、やっぱり今の方が暖かい気がするのだ。夏はより暑く、寒い日はもっと寒く。というのが、温暖化時代の特徴らしい。ざっくりと日本の歴史を振り返るだけでも、そんなことが見えてくる。 気候とか、その土地の特徴とか。そういったものが、社会の仕組みや生活に大きく影響してきた。この数年で知ったことである。学生時代は歴史が得意という

          音声メディアだから見える景色。 2024年2月4日

          この頃、音声メディアって良いものだなぁって、改めて感じている。 中学生の頃には、自室で宿題をしたり受験勉強をするときにはローカルラジオ局を聞いていた。お気に入りの深夜番組を聞きたいのに起きていられないようなときには、カセットテープをデッキに放り込んで予約録音をしたものだ。清々しい朝の通学のときも、ぼくだけが深夜テンション。 車を運転するようになってから、しばらくはお気に入りの音楽をかけていた。最初の頃はカセットテープで、自分用のオムニバスを作った。そのうちにCDを再生でき

          音声メディアだから見える景色。 2024年2月4日