歌うエルフの国・エストニアの「失恋の薬」と「不老長寿のワイン」をめぐる旅
【序章】
旅のはじまり。
生きていれば、大なり小なりいろんな傷がつく。
体にできた傷。
心に刺さった傷。
いつの間にか消えた傷。
なかなか癒えない傷。
感受性の豊かな人は、傷つきやすい人でもあるらしく、心理学で見てみてもクリエイター系の人たちはおおむねその傾向に当てはまるそうだ。ある意味、長所。
私もどちらかというと傷つきやすい人間の一人らしく、数年前にもちょっと心が崩壊していました。止まらない涙と悲しみを、冷静な思考がなだめながら「こんなつらい時に効く薬草ってあるんだろうか。」と探してみていました。
そこで偶然見つけたのが「エストニアにあるヨーロッパ最古のハーブ薬局で、“失恋の薬”と“不老長寿のワイン”が売っている。」という記事。
しかも、美味しいらしい!
どうやってもひっくり返せない運命はあって、そんな自分だけではどうにもできない“喪失による傷の癒し(グリーフケア)”は、どの時代でも必要なケア。
そして、「喪失」は事故のように突発的に起こることも多い傷だから、起こってから薬を買いに行こうとするのにはエストニアはあまりにも遠すぎるし、タイミングも逃してしまう。
そして、その薬の存在を知ってから、周りの友人が次々に別れたり身近なところで死を迎えていたりするたびに「ああ、今、失恋の薬を持っていたら、、、!」と思い、そういう場面が案外多いことに気がつきました。それなら早く習いに行こう◎
ちょうど最近、エストニアに住む友人ができたこともあり、彼女たちに相談してみると、薬局にかけあって「通常は失恋の薬は個人に作り方を教えないのだけど、グループなら、、、」と、約束を取り付けてくれました◎
ということで、バルト三国のエストニアの旅へ!
みなさまもご一緒に!
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