小型二輪の免許取るぞ6
ビビりながら、フォローされながら。なんとか教習内容をクリアして、第二段階も残すところ3時間となりました。そのうち2時間は「セット教習」と呼ばれる座学です。えぇっ、みきわめ試験前に運転できないのぉー?
危険を予測した運転:シュミレーター編
…今回はシュミレーター授業からスタートです!
始まる前に教官から一言「現実でやったら死んじゃうから、この中でいっぱい死んでね。…という時間なので、安全運転しすぎると効果ないのでちょっと粗いくらいの運転にしてください」
そんなこと言われても、ビビリの僕は丁寧に運転しちゃうんですが…。
死角・すり抜け・謎左折
…って、え?…あれ?前のシュミレーターとなんか違うぞ。車が突っ込んでくるぞ!バイクがすり抜けてこっちくるぞ!
そう、今回のシミュレーター「実際に起こり得る事故原因を、ちょっと極端にアレンジして体験させてくる」のです。
トラックが道を譲ってくれたので右折したら、すり抜けてきたバイクとぶつかってみたり。前の車が中央線に寄ったので右折するかと思いきや左折してきて巻き込まれそうになったり。
小型二輪は目立ち難く、特にトラックから認識されないことが多いという理由で巻き込み事故が起こりやすいそうです。
・車間距離を広めに取る
・道を譲ってもらった時は相手の親切心には感謝しつつ、その向こうにすり抜けバイクがいないか確認しながら低速走行
そういった事故回避を予測しながら運転することが特にこの小型二輪には求められるのだと知りました。
相手から見えない位置にいる可能性を常に考えて、とにかく目立つ場所にいること!
危険を予測した運転:ビデオ観賞会編
シミュレーターで一通り事故を体験した後はビデオ観賞会です。特に二人乗りについての話。
まず教官からはバッサリ「二人乗りはお勧めしません」というお言葉を頂戴しました。小型二輪も二人乗りできるけど、二人乗りって一人で乗るのと何が違うんだろう。
二人乗りは運転難易度アップ!
バイクの二人乗りは、一人乗りと比べて下のような違いがあります。(僕の記憶を頼りに書き起こしているので、過不足や間違いがあるかもしれない)
・加速が落ちる
・曲がりにくくなる
・バランスがとりにくくなる
重量が増えるので、例えば40km/hになるまでの時間が遅くなる。曲がり方やバランスも変わるので、いつもとは違う走行感覚になる。
そして一緒に乗る人がいるので
・走行計画を同乗者と共有することが大切
・同乗者もヘルメットを装着する
運転手は曲がるときに重力に合わせて体を傾けるけれど、一緒に乗った人がバイクに慣れていない場合、重力と反対方向に体を曲げたりしてバランスがとりにくくなる、なんてこともあるかも。
一人で走る時と違い、一緒に走る人の体調を気にする必要もある。どこで休憩しようといった計画を事前に共有できるといい。疲れて居眠りされちゃうと、車ならいいけどバイクだととてもキケン!
二人乗りは免許とってから1年はできないよ
これだけ走行難易度を高める要素があるので、免許取得後1年間は二人乗りはできません。やっていいよと言われてもちょっとやりたくないなぁ。10km/hとかならいいかもしれないけど、それってもはや自転車で十分だし。
余談:ビデオはLD(レーザーディスク)だったのですが、取り出した教官が急に「時代を感じるよねぇ」としみじみ言ったので「そうですよねぇ」と僕も返したのでした。ビデオがスタートしてびっくり。内容もとっても「時代を感じる」構成だったのでした…。
自分以外はうっかりさん
教官から教えてもらった本日のパワーワード。シュミレーター、ビデオ講習と続いたセット講習の内容はここに集約されているかもしれません。
「自分以外はうっかりさんだと思え。いくら自分がうまく運転しても、相手はそうじゃないかもしれない。うまく運転できる方が余裕を持って危険を予測して、事前に回避していこう」
さて、次回の教習は?
シュミレーター&ビデオ観賞会だったこの2時間。けれど、安全を確保するためには必要な時間でした。絶対突っ込まれたくないし、横転や危険運転をして自分が突っ込むこともしたくない。
そして次回はいよいよ第二段階のみきわめ試験です。これをクリアすればいよいよ卒業試験。急制動と一本橋、ちゃんとできてくれよぉ。