あの頃の自分が泣いている
ただ、言葉が好きで
その言葉達を組み合わせるだけで
手書きのノートに自分の本当の気持ちが
どんどん表現されていく
そんな行程が好きだった
10才の頃から書き始めたノートは
膨大な冊数になり
その言葉達に沢山支えられてきた。
悲しい時も孤独な時も
言葉達がいてくれたから
踏ん張れた。
寂しさを越えられた。
SNSなんて言葉、いつから
当たり前になったんだろう。
自分の日記を人に見てもらうこと、
当たり前になったのはいつ頃だろう
私は、いつから人の目を意識して
文字を書き始めたんだろう。
分かりやすくとか、楽しそうにとか
思慮深そうとか、為になる情報を…とか
言葉達が泣いている
本音を綴ってもらえなくて
泣いている。
手書きのノートが白紙のまま
泣いている
あの頃の私が泣いている。
一人ぼっちになって泣いている。