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Photo by
osmr147
詩:明けない夜はない
タンポポは
ひだまりのなか
風に揺られ
ゆっくり枯れていく幸せを知っている
かりたての芝生に
寝転んだ猫
空を舞うビニール
いつまでも目で追っていた
部屋の中
あるはずのない時計
カチカチと
音を刻んでいる
春の日の午後
ベランダの向こう
さきほどのビニール
吸い込まれるように消えていった
海月だね
そう呟きながら
さっき使い終えたコップを
台所で何度も洗い直している
身体を折り曲げて
毛づくろいをしていた猫が
ふいに顔を上げ
きょとんとした顔で
こちらを見た