なりたい。Domaine Leroy Corton Renardes et Maison Leroy Auxey Duresses Blanc
ルロワになりたい。
ルロワという人になりたいんじゃなくて、ルロワという液体になりたい。
気高く、群れない。ブレない。それでいてピュアで優しく、比類ない芯の通った美しさ。全て。
先日いただいたDomaine Leroy Corton Renardes 2001。
ひたひた。染みる滋味。柔らかいシルクに包まれて、そのまま眠りにつきたくなる優しさ。ルロワの優美が分かりやすく表現されていて、ブラインドでも分かるほど。コルトンにしては透き通っていたから、地名ヴィンテージは外れたけど…。
一方で、Maison Leroy Auxey Duresses Blanc 2017は、壮麗な美の世界。捕まったら離れることができない甘美な檻。ストレートに美味しい、完成された液体。これを飲んでいる間、何度「美味しい、美味しすぎる…」と言ったことか。ショパンのエチュード10-1、Waterfallのようなイメージ。
宇宙のすべてがDRCなら、ルロワは現実世界の美。その美は畑とヴィンテージ、飲むタイミングによって、音楽にも、絵画にも、あらゆる選択肢の中から表現ができる。
こうしてルロワをいただける機会があるたび感謝でいっぱいになります。今年もあと1カ月。仕事の予定が今年イチのレベルで詰まっていて、プライベートが楽しめるのか不安だけど、会いたい人にはちゃんと会える、どうか、どうかそんな12月になりますように。