【寄稿】地方のマイノリティと連帯するラジオ/とんこつたろう - 「保守的な空気を変えていく 各地で起こる抵抗の実践」(仕事文脈vol.23)
②地方のマイノリティと連帯するラジオ/とんこつたろう
MRT宮崎放送でラジオのパーソナリティの仕事をするようになったのは今から3年前。長く住んだ東京から最初に移住した先が宮崎県でしたが、この依頼を引き受けたのはそこからさらに沖縄へ引っ越して、コロナ禍が始まった頃でした。
番組タイトルは『映画とか音楽とかについて割とガチで考えてみた』。「テレワーク」というキーワードが世間に浸透した時期に、いち早くリモート形式での収録に挑んだ実験的番組です。当時はそんなレギュラー放送を聞いたことがなく、しかも僕は公共の電波でお喋りなんてほぼしたことのない素人なので、今だから言えるけど「博打もいいところだろ!」と(笑)。楽しみもあったけど不安が圧倒的に大きくて、当初は毎度緊張していました。
番組は主に「映画」を通して“時事問題に向き合う”という内容なので、“何をどう伝えるか”を毎週考えるのが想像以上に大変でした。
社会学的なテーマを発信する以上、自分の主張も大事だけど誤情報を拡散しないよう細心の注意が必要です。学術書や論文、公正な統計データに目を通しながら、とても慎重に構成台本の原稿を書いていました。
ここから先は
1,249字
¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
お読みいただきありがとうございます。サポートいただけましたら、記事制作やライターさんへのお礼に使わせていただきます!