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【特別公開!】『仕事文脈vol.25』企画会議・その2(前編)

『仕事文脈』12月発売のvol.25は、「集まる」と「複業」の2本立てとなりました。1回目の会議のあと、それぞれが企画を練って、再び持ち寄って第2回企画会議を行いました。前半は「集まる」のいろいろなパターンを話しながら考えます。

参加者:編集チーフ・小沼さん、編集スタッフ・浪花さん、関口さん 発行人・宮川

●集まるは自発的だけど、集めるは辛い

宮川 「集まる」はいろんなバリエーションがあった方がいいかなと思って。しんどい話もあってもいいかなと。

浪花 人を集めるのって楽しい以前にしんどいよなっていうのを思ってて。っていうのは、数年前に芸術祭の編集仕事やってたときがあるんですけど、芸術祭を1ヶ月ぐらいやるとかになると、受付とか監視とかボランティアスタッフが数百人必要になるですよ。予算も限られているから、ボランティアに頼らざるを得ない構造にもなってしまうんですけど。無償労働故なのか、当日ドタキャンがすごい多くて、スタッフマネージャーの人は期間中、寝起きから謝って、昼間も夜も謝って、一日中謝ってるって言ってたんですよね。企画者側に、予定してた人が来れないっていう謝罪から、他のボランティアの人たちに急なんですが誰か入れますかっていう謝罪から、とにかくいろんなとこに謝りまくってるって言ってて。人を集める仕事ってすごいきついなと思ってたの思い出しました。

宮川 ありがちなのかな。「集めるってしんどい」は絶対あると思うんだけど、結局立ち上てこういう規模でやんなきゃいけないから、スタッフはボランティア、ということ自体がそういうことにつながる。

浪花 構造的にもよろしくないところもあるというか。結局一番労力かかるところをボランティアで賄わなきゃいけないので。

宮川 オリンピックとかも、ボランティア前提な部分が。

浪花 そうですね。

宮川 「集まる」はちょっと自発的? だけど「集める」となるとちょっとやっぱり。

浪花 ニュアンスは変わりますね。さっきの話と近いかわからないですが、先月ちょっとだけ工場の派遣バイトに何日か行って。お惣菜を作る工場で、半年間ぐらいの期間限定なんですけど、数百人採用しないといけないらしいんですよね。採用したものの、来月は現場の都合によって働ける人数がすごい少なくなったので、希望するほどみなさん働けないです、すみませんって連絡が来て。中にはその仕事を稼ぎの中心にしている人も多いはずで、クレームもあるんじゃないかなと。人を集めなきゃいけないとか、集めて管理しなきゃいけないってしんどいんだなというのを垣間見ました。そのリアルのところとかを二、三人に聞いてもいいのかなと思って企画を入れました。ただ楽しいだけじゃない、リアルなつらい話があってもいいのかなと。

●ブックフェスがすごいことになってるけど

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