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建坪6坪、住宅ローン減税が受けられないくらい狭い家に住んでいます/古賀及子(仕事文脈vol.24・特集2「住まい、どうですか?」寄稿)

 変な家に住んでいる。

 東京の、それなりに都会の範疇だけど地味な駅を最寄り駅とする、住宅街にある小さな一戸建てだ。

 賃貸と持ち家のどちらを選ぶべきか、未来を見すえてしっかり検討する注意深さを身につけないまま、持ってると便利だろうくらいの気持ちで20代のうちにさっさと中古で買ってしまった。

 若いころから株とか為替とか、金融商品を売ったり買ったりするのが趣味で、いつだったか興味本位で当時持っていた全力を地金につっこんだところ値が上がったのだ。売って頭金にした。

 といってもたいした財力では、もちろんない。建坪なんと6坪の、いわゆる狭小住宅で、狭すぎて床面積が住宅ローン減税の条件に足りないほどだから、マンションを買うよりもずっと安かった。

 変な家だという理由の大きな要因はこの狭さにある。

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