関東一小さな村にやってきた話。”大人の島留学”を卒業した私の次なる挑戦!
関東一小さな村、山梨県丹波山村。
そんな村に一人突然やってきました。
私と丹波山の繋がり…今回は私が今丹波山にいる理由をお話しします。
コロナとともに始まった大学生活
現役大学生ですが、これまでの私の大学生活を振り返ると、「大学でこれをやった!」と思えるような達成感はほとんどありません。
受験生の冬、世の中はコロナのニュースで持ちきりでした。
当時の私は、「得体の知れないやばそうなウイルスが日本に入ってきて結構大変らしい…。でも、とりあえず勉強しなきゃ!」そんな感じでした。
大学入学後も、入学式も新歓もなし。家に閉じこもって、一人でパソコンの画面に向かう日々でした。
そのままサークルにも部活にも入らず、私の大学生活はゆるっと始まりました。
コロナ禍も動いている人は動いてる。その一方で、私はそんな人達を横目にコロナを言い訳に結局何にも踏み出せずにいました。
世界の見方-人類学との出会い-
大学1年の頃に、人類学という学問に出会い、2年からは人類学を専門分野とするゼミにも入りました。
人類学には、フィールドワークがつきもの。
現地で実際に見て、聞いて、感じて、自分で得た一次情報をもとに研究を進めます。
コロナの影響でなかなかフィールドワークに行けなかった私達の学年も、3年にしてようやく初めてのフィールドワークに行くことになりました。
行き先は沖縄県読谷村。
第二次世界大戦時、米軍はこの読谷村の地から沖縄本島に上陸しました。今でも戦争の記憶が色濃く残っています。
滞在中は、読谷村で暮らすご夫婦のお家にお世話になり、一緒に朝ごはんや夜ごはんを食べ、村を見せていただいたりしました。
戦争の記憶と戦後の開発の歴史。
見方を変えるだけで、美しい海にも米軍の船で埋め尽くされた記憶が見え、観光客が多く訪れるリゾート地の開発の歴史、目を背けられている現実があることを知りました。
家族との沖縄旅行で見た沖縄とは全く違う世界。
世界はもっと複雑で、細やかで、私に見えている世界はほんの一部分にしか過ぎない。いかに小さな世界を見てきたかを突きつけられたような感覚でした。
どの土地にも、暮らしがあり、文化があり、記憶や歴史がある。
もっと見てみたい、もっと知りたい、そんな想いがだんだんと強くなっていきました。
休学という選択
大学3年も終わりに近づき、「就活」の二文字が飛び交うようになりました。
このまま大学生活が終わってしまう…。周りが就活へと動き出す中、不完全燃焼感で、就活に気持ちを切り替えることが出来ませんでした。
毎日が同じような日々の繰り返しに思えてきて窮屈さを感じ、大学もバイトも、今の生活を一度手放したいと思うように。
だんだんと「休学」という選択肢が自分の中に生まれてきました。
「どこか遠く離れた知らない土地に飛び込んでみたい」
そんな想いが日に日に強くなり、そんな未来を想像してわくわくする自分に素直になろうと決めました。
3年の冬、大学休学を決断し、まだ見ぬ新たな土地を探し始めました。
「ないものはない」 島根の離島、海士町との出会い
ただただその土地で暮らし・働いてみたい。
大学などに頼らない方法で探したいと自分で調べていると、SNSで島根県海士町の「移住ツアー」の広告が出てきました。
真っ白な船と青い空と海の景色のサムネイル。
こんな場所に今、飛び込めるんだ。ほぼ直感で2泊3日のツアーに申し込みました。
島根県の離島、フェリーで海を渡らないと辿り着けない場所。
移動から目に映るもの全てが新鮮でした。
「ないものはない」
コンビニもない、スーパーも映画館も、東京に当たり前のようにあるものがない島。
でも、東京と違えば違うほどいい、そう思っていた私は、海士町という場所に強く惹かれました。
なにもないけど、ただ海岸に座って小さな魚を眺めていられる時間がある。私が求めていた「ない」という豊かさがそこにはありました。
その後、2023年7月から2024年3月までの半年以上の期間、海士町で暮らし、働き、島を知り、地域について考えるようになりました。
島を離れるという選択
島の心地よさや、島のこれからを見る面白さ、島に残り続けることへの魅力もありながらも、大学復学もあり、3月での離島を決断。
ただ、4月以降は島を離れ東京に戻りながらも、島との関わりを続けられる働き方を始めることになりました。
島を離れたことで、これまで内から見ていた島を外からも見えるようになりました。島を離れているからこそ見えることがあり、出来ることがある、そう思いながらも、一方では、地域で暮らすということからだんだんと遠ざかっている寂しさがありました。
「丹波山行かない…?」
そんな中、突然のお誘いが舞い込んできました。
「丹波山行くんだけど、一緒に行かない?」
「丹波山村」の名前は、海士町との繋がりで何度も耳にしたことがありました。一度東京で村長や役場の皆さんとご一緒したことも。
今回の訪問はあるプロジェクトへのお誘いでもありました。
「せっかくなら一度行ってみたい」純粋な興味と自分の選択のために、自分の目で村を見て、丹波山の方と話してみたいと訪問させていただくことに。
初めての丹波山村
これまで島を見ていた私にとって、山に囲まれた丹波山の景色は新鮮でした。涼やかな川が気に入ってとても印象的だったのを覚えています。
村全体の飾らない、落ち着いた雰囲気が心地よい。
いち学生の私を歓迎してくれる丹波山の方々の温かさにも、丹波山で暮らすことへの不安が和らぎ、プロジェクトに入り、村づくりにともに関わらせていただくことを具体的にイメージできるようになりました。
丹波山村という挑戦の場所
丹波山村という新しい地域との出会い。
海士町とは、自治体の規模も状況も全く異なる。ここから村を知り、関係性を育んでいくことの難しさ。そして、最初の一歩、立ち上げという道のりの険しさ。プロジェクトの規模も小さく、負担も責任も大きい。
私にとってこのプロジェクトは大きな挑戦です。
不安ももちろんあるけれど、そこに面白さを感じている自分もいました。
得られるものが必ずある。結果を求めながらも、まずはやってみようとプロジェクトへの参加を決断しました。
私にとって丹波山村が挑戦の場所であるように、丹波山村で未来を描く人が増え、それが村の未来に繋がると信じています。
丹波山村にとっても、自分にとっても、この挑戦がターニングポイントになりますように…。
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■勤務期間:2024/10〜2025/03 の期間のうち3ヶ月間以上
■募集人数:1-2名程度
■勤務地:山梨県丹波山村内
■活動形態:
・業務委託契約
・1週間のうち32〜40時間程度の活動
・業務中における傷害/賠償保険あり
・ご希望があれば、勤務期間中、WindowsPCを貸与します。
■主な業務内容
関係人口創出とコミュニティづくりを目的として、以下の業務に取り組んでいただきます。
①SNSアカウントの運営による情報発信業務(Instagram、noteを中心に想定)
②関係人口事業に関する企画やイベントの実施業務
③その他①②に付随するもの(丹波山村を知るための取材・体験等)
■報酬等:月額176,000円〜
■休日休暇:週休2日制(土日、祝日)
■住居:シェアハウスに入居していただきます。
※家賃・水道光熱費にかかる自己負担はありません
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