フライバーグ病に対する治療戦略
こんにちは、だいじろうです。
これまでの足部疾患シリーズの記事はこちらから参照ください。
さてさて、今回はフライバーグ病について書いていくわけですが、そもそもフライバーグ病って覚えていらっしゃいますか?
おそらく多くの理学療法士にとっては国家試験の勉強のときに出てきたなという記憶かもしれません。
かなりたくさんの患者さんが通院する整形外科クリニックで勤務していても、年に2〜3例しかありませんでしたし、普通の整形外科ではかなり稀なケースなのではないでしょうか?
ですが、その病態を鑑みると、重篤化することで無腐性壊死を引き起こすリスクがありますので、頭の片隅にいれておくことは重要かと考えます。
前足部の痛みを訴える症例ではフライバーグ病を念頭に置いておくべし
フライバーグ病は第2中足骨頭の骨端症で、重篤化すると無腐生壊死を引き起こす疾病です。
当然ながら、フライバーグ病と診断される症例は前足部(とくに第2中足骨頭部分)の運動時痛を訴えて受診されることが多いです。
ですが、別の疾患で通院加療中の方でも同様に第2中足骨頭部分の運動時痛を訴える方は少なくありません。
その際に、単なる機能障害による疼痛と判断するか、フライバーグ病の可能性もあるなと判断するかは大きな違いがあるかと思います。
私が臨床現場でそういった場面に遭遇したときは、まずフライバーグ病の病態と、その疾病を発症している(発症する)の可能性を伝えます。
そういた上で、その症状の程度や診察の混み具合などを踏まえて受診するかどうかを症例とともに決めていきます。
もちろんこの時点では診断名がついていませんので、その症状に対して理学療法を実施することはありません。
そして、医師にその症例の症状や経過、状態などを報告し、受診の意思の有無などを伝えます。
私が伝えた情報をもとに医師が経過観察するか、受診を促すかの最終決定をしてもらいます。
フライバーグ病のようなそれほど多く経験することのない疾病では、その疾病への対処法を学ぶことも大切なのですが、それを見落とすことのないようにすることの方が大切なのではないかと私は考えています。
ですので、とくに第2中足骨頭付近の運動時痛を訴えるケースでは、フライバーグ病の存在を念頭に置いておくようにしてみてください。
ではでは、実際にフライバーグ病に対してはどういった治療戦略で進めていったらいいのでしょうか?
以下では、フライバーグ病に対する治療戦略について解説していきます。
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以下では「フライバーグ病に対する治療戦略」について詳しく解説しています。
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