前腕をみるポイント
こんばんは、大二郎です。
今回の#10minutes_Writingのテーマは「前腕」です。
昨日、肘関節のところで、「機能的な伸展可動性の獲得」が重要という話をしました。
その機能的な伸展可動性を捉えていくためには前腕の動きも重要です。
今回は、肘関節の機能的な伸展可動性に影響する前腕の機能について解説していきます。
前腕をみるポイント
まず前腕の動きとしては回内・回外という動きがあります。
基本的には尺骨の周りを橈骨が回旋・回転していく動きとなります。
その動きは肘関節のCarring Angle(運搬角)に影響します。
前腕が回内位だと運搬角は減少し、回外位だと運搬角は増大します。
肘関節は伸展時に運搬角が増大していく傾向にあります。
その伸展可動性が低下している状態から伸展可動域を改善させようとする際、回外位で伸展可動域を出そうとすると、運搬角を増大させることで肘関節伸展可動性を代償してしまいます。
見かけ上は伸展しているけど、外反が増強しているということです。
これは内側支持機構の破綻を引き起こすため、機能的な伸展可動性とは言えません。
あくまでも肘関節伸展の動きは腕尺関節の滑車運動が主ですので、伸展可動性を獲得する際には前腕回内位で進めていくことが大切かと考えます。
前腕回内位で十分な伸展可動性を獲得してから回外可動性を出していく流れです。
効率的に機能的伸展可動性を獲得する流れですので、ぜひ参考になさってみてください。
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